出会いは内定者懇親会
運命の再会で実感したことは

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  佃

  部長、内定者懇親会の時に僕とお会いしたこと、覚えてますか？ あの時、入社先に悩んでいて、たまたま近くにいた部長に「この会社はどんな雰囲気ですか？」とお聞きしたら、いろいろ話してくれた上で「入社後に何か困ったことがあったら、いつでも相談に来い。なんとかするから」と言ってくれて。こんな人がいる会社なら、と入社を決めて、いつか一緒に働きたいなあと思っていたら、たまたま異動先が鮭鱒塩冷部で。

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  蘇

  面白い。すごい偶然ですね！

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  小林

  懐かしい、そんなことあったなあ（笑）。

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  佃

  直属の部下になって部長を見ていると、目上の方にも言うことは言う、有言実行タイプ。部長がいるこの先のマルイチが楽しみだなあ、って思いましたよ。

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  小林

  佃はあまり一生懸命さを表に出さないけど、芯は真面目で仕事熱心だよな（笑）。三陸の鮭の調達を引き継いでもらったけど、調子はどう？

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  佃

  部長が10年担当して産地とがっちり信頼関係を築いているのは知っていたから、プレッシャーは半端じゃなかったですよ（笑）。シーズン前の根回しからピーク時の仕入れに販売、ピークが終わるまで、今年は無我夢中でがんばりました。

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  小林

  仕事って人に言われてやってると面白くないけど、自分で考えてリードするようになると、すごくやりがいあるだろ。鮭はまたすぐにピークが来るから、これからも頼むよ。

悩み事も失敗も隠さず相談できる
言いやすい雰囲気づくりを何より重視

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  佃

  部長は部の社員一人ひとりをよく見てますよね。ちょっとしたミスをした時も、困っているとすかさず声をかけてくれるので、安心して仕事に向き合えます。

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  蘇

  私も、この間の鮭の加工品の件では、部長にすごく助けられました。

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  小林

  ボンちゃんが「これは絶対売れる！」と意気込んで加工場に指示を出そうとした時から、どうなるかな、と様子を見ていたんだよ。

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  蘇

  私の予想ではすぐ在庫がなくなるはずだったんですが、そうはいかなくて。思った以上に商品が残ってしまって、考えても考えても、経験がないから自分では解決できない。でも私が口火を切る前に、部長が「あの加工品の在庫、どうなってる？」と声をかけてくれたから、素直に相談できました。

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  小林

  一番困るのは報告がないこと。自分で何とかしようとする心意気は買うけど、俺たちが扱っているのは生鮮品だから、手違いが生じた時は初期対応でその後が決まる。何かあったら、即、言ってほしいし、言いやすい雰囲気づくりは大切にしてる。

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  佃

  あの件は、部のみんなで協力して、それぞれが担当するお取引先に商品提案して在庫を解消したんですよね。

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  蘇

  部長に相談するまでは自分を責めていたけれど、部長の声がけでみんながフォローしてくれて、「痛い経験だったけど勉強になった。もう繰り返さないようにしよう」と気持ちを切り替えられました。

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  小林

  何か新しいことに挑戦する時は失敗する時もあるけれど、それは当たり前のこと。何より大切なのは「やってみよう」という気持ち。失敗は俺も周りもフォローするから、いつだって挑戦心を持っていてほしいと思っているよ。