お魚図鑑
アトランティックサーモン (たいせいようさけ)
[標準和名]
たいせいようさけ[学名]
Salmo salar[英名]
Atlantic Salmon
- 目サケ
- 科サケ
- 属サケ
- サイズ全長90cm〜140cm
・「ノルウェー産」、「チリ産」と表示されている鮭のほとんどは、この種類。
・生食用に養殖されており、寿司ネタの「サーモン」でおなじみ。
・出荷、価格とも安定しており、年間を通じて買いやすく、日常的な食卓に乗せやすい魚種です。
外観
サケ類の中では比較的大型ですが、スマートで、頭部から背部にかけて黒斑が散らばっています。肉色は淡いオレンジで、全体的に脂肪が多いです。
生態
孵化後2〜3年を河川で過ごした後海に下り、2〜3年後産卵のために母川に帰ります。太平洋のサケと違い、産卵後海に戻って2度以上産卵するものもいます。
- 漁獲法刺し網、釣り 輸入:ノルウェー、チリ
- 主な産地カナダ、オーストラリア、ノルウェー
買う・食べる
鮮度・品質の見分け方
・「サーモンピンク」と呼ばれるように、つやのある美しい朱紅色で、脂肪の白い筋がきれいに並んでいるもの
・身がふっくらと盛り上がるように張りを持っているもの
・寿司ネタや生食用のパッケージは表示された賞味期限をご確認ください
味わい調理のポイント
・寿司ネタとして、またカルパッチョや海鮮サラダなどに。生で味わえる鮭は少ないので、そのおいしさを満喫したいものです
・切り身はバター焼きやホイル焼きに。脂がのったとろりとした食感が魅力。
栄養のポイント
・タンパク質が豊富。しかも他の魚に比べ、消化・吸収率が高いことで知られています
・脂がのったものは学習・記憶能力の向上や、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があるとされるEPA、DHAが豊富
・コレステロールの代謝促進や肝臓の機能強化に効果があるとされるタウリンが豊富
おまけの知識
日本人の食の歴史、食文化の中で大きな位置を占める鮭。代表的な山地に設けられた博物館で、興味深い情報と出会えます。
・新潟県村上市(イヨボヤ会館)
・北海道豊平市(豊平川サケ科学館)
・北海道標津町(標津サーモン科学館)
・北海道千歳市(サケのふるさと館)