お魚図鑑
ほんまぐろ (クロマグロ)
[標準和名]
クロマグロ[地方名]
しび、よこわ(幼魚)[学名]
Thunnus orientalis[英名]
Pacific bluefin tuna
- 目スズキ
- 科サバ
- 属マグロ
- サイズ2.5m/500kg
世界一のまぐろ好きといわれる日本人が、最高級の品種として愛してやまないのがほんまぐろ。 寿司ネタ、刺身をはじめさまざな用途用いられ、多くは市場から料亭や寿司店等、味にこだわる専門店に直行。 店頭では冷凍または解凍ものが主にサクや切り身の状態で並び、脂ののった大トロ、その下の中トロ、脂の少ない赤身、血合い、あらに切り分けて販売されます。
外観
まぐろ類の中では胸びれが短い方です。尾の周辺が黒色を帯びています。
生態
太平洋のくろまぐろは、台湾近海で産卵・孵化するとその多数が海洋を横断して回遊し、カリフォルニア沖に達します。そこで数年過ごした後、再び産卵域を目指して回遊します。
- 漁獲法定置網、延縄、巻網、曳網、竿釣り
- 主な産地青森(大間)、宮城(塩釜)、宮城(気仙沼)、和歌山(那智勝浦)、鳥取(境港)、沖縄(那覇)、海外(太平洋)、海外(大西洋)
買う・食べる
時期
3月から6月
鮮度・品質の見分け方
・脂肪部分の白い線がまっすぐできれいにそろっているものほど上等
・赤身は透明感のある赤色
・切り口がなめらかで崩れがなく、つやがあるもの
味わい調理のポイント
・食べる直前に自然解凍し、刺身、寿司ネタとして味わうのが最高です
・いったん解凍したものの再解凍はNG。醤油と酒、しょうが醤油などに漬け込む「ヅケ」にして
・あぶり、ステーキでも、濃厚な味わいを満喫できます
栄養のポイント
・タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質を豊富に含みます
・特に脂質には、血液中の中性脂肪を低下させ、血管拡張の機能を持つEPAや、脳の働きを活性させるDHAが、魚の中でも特に豊富です
・動脈硬化の予防や老化抑制の働きが注目されるミネラル、セレンが豊富。
・肝機能の働きを助けるアミノ酸、タウリンも豊富です。
おまけの知識
・かつて日本人しかか食べなかったまぐろが世界中で消費されるようになり、天然資源の枯渇や種の絶滅を防ぐための漁獲規制が行われるようになりました。養殖の研究も進んでいます。
・まぐろの一本釣りで知られる大間では、釣り上げたまぐろの心臓は船長の獲得物。持ち帰って神棚に供え、家族で食べるのがならわし。