お魚図鑑
いんどまぐろ (ミナミマグロ)
[標準和名]
ミナミマグロ[地方名]
ごうしゅうまぐろ[学名]
Thunnus maccoyii[英名]
Southern bluefin tuna
- 目スズキ
- 科サバ
- 属マグロ
- サイズ2.2m/160kg
ほんまぐろに次いで高級品種とされます。 ほんまぐろより身に脂がのるため、コクのある味わいを持ち、ほんまぐろよりおいしいと評価する人も少なくありません。 寿司ネタとして人気の種類です。 ほんまぐろ同様、多くは市場から料亭や寿司店等、味にこだわる専門店に直行。 店頭では冷凍または解凍ものが主にサクや切り身の状態で並び、脂ののった大トロ、その下の中トロ、脂の少ない赤身、血合い、あらに切り分けて販売されます。
外観
くろまぐろと比べて、眼が大きく、胸びれがやや長いです。また、新鮮な状態なら、尾の周辺が黄色味を帯びています。
生態
南半球だけに分布しています。若魚期まではオーストラリア大陸の陸棚上で過ごし、成魚になって水温8℃〜20℃の海域を回遊します。
- 漁獲法延縄、巻網
- 主な産地海外(インド洋)
買う・食べる
時期
5月から7月
鮮度・品質の見分け方
・脂肪部分の白い線がまっすぐできれいにそろっているものほど上等
・赤身は透明感のある赤色
・切り口がなめらかで崩れがなく、つやがあるもの
味わい調理のポイント
・食べる直前に自然解凍し、刺身、寿司ネタとして味わうのが最高です
・いったん解凍したものの再解凍はNG。醤油と酒、しょうが醤油などに漬け込む「ヅケ」にして
・あぶり、ステーキでも、濃厚な味わいを満喫できます
栄養のポイント
・タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質を豊富に含みます
・特に脂質には、血液中の中性脂肪を低下させ、血管拡張の機能を持つEPAや、脳の働きを活性させるDHAが、魚の中でも特に豊富です
・動脈硬化の予防や老化抑制の働きが注目されるミネラル、セレンが豊富。
・肝機能の働きを助けるアミノ酸、タウリンも豊富です。
おまけの知識
南半球に生息するミナミマグロが、「いんどまぐろ」の名前で流通しているのは、日本漁船が初めてミナミマグロを釣った場所がインド洋だったから。