お魚図鑑
めばち (メバチ)
[標準和名]
メバチ[地方名]
ばち、だるま[学名]
Thunnus obesus[英名]
Bigeye tuna
- 目スズキ
- 科サバ
- 属マグロ
- サイズ1.8m/200kg
目がぱっちりと大きいことからこの名がついためばちまぐろ。 ほんまぐろ、いんどまぐろに次いで味のよいまぐろとして取引されますが、比較的手頃な価格で流通し、日常的な食卓にものぼりやすいのが特徴。 ほんまぐろ、いんどまぐろよりはあっさりしているとはいえ、コクは十分にあり、寿司ネタとしても人気です。
外観
まぐろの中では眼が大きく、胸びれは長い方です。体は、まぐろの中で最も体高が高く、ずんぐりしています
生態
全世界の温暖海域に生息し、群れで回遊しています。日中は他のまぐろより深い層を泳ぎますが、夜は表層に現れます。
- 漁獲法延縄
- 主な産地宮城(塩釜)、千葉(房州勝浦)、和歌山(那智勝浦)、宮崎(油津)、沖縄(那覇)、海外(インド洋)、海外(太平洋)、海外(大西洋)
買う・食べる
時期
6月から11月
鮮度・品質の見分け方
・脂肪部分の白い線がまっすぐできれいにそろっているものほど上等
・赤身は透明感のある赤色
・切り口がなめらかで崩れがなく、つやがあるもの
味わい調理のポイント
・刺身、焼きもの、あぶり、角煮や煮付けなど多くの調理法に応用できます。
・特にカツやステーキなど、油を使う料理がおすすめ。こってりしすぎず、バランスよく仕上がります。
・マヨネーズ、チーズなど濃厚なものとの組み合わせても、味がぶつかり合わず、おいしくできます。
栄養のポイント
・タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質を豊富に含みます
・特に脂質には、血液中の中性脂肪を低下させ、血管拡張の機能を持つEPAや、脳の働きを活性させるDHAが、魚の中でも特に豊富です
・動脈硬化の予防や老化抑制の働きが注目されるミネラル、セレンが豊富。
・肝機能の働きを助けるアミノ酸、タウリンも豊富です。
おまけの知識
・「めばち」を漢字で書くと「目鉢」。目が鉢のように大きい様子が容易に想像できますね。
・漁師の間では「バチ」の愛称で親しまれ、中でもずんぐりした体型のバチは「ダルマ」と呼ばれます。