お魚図鑑

きわだ (キハダ)

  • [標準和名]

    キハダ
  • [地方名]

    きひれ
  • [学名]

    Thunnus albacares
  • [英名]

    Yellowfin tuna
  • スズキ
  • サバ
  • マグロ
  • サイズ1.8m/70kg

「キハダマグロ」の名でも知られ、まぐろの中では比較的手頃な価格帯で店頭に並ぶ庶民派。 ただしツウからは「中トロはきわだが絶品」という根強い声も聞かれます。 脂肪が少なく、まぐろの中ではあっさりめで上品な味わいが特徴。多彩な調理に応用がきくのが魅力です。 特に関西で好まれる傾向があるようです。

外観

体色や各ひれが黄色を帯び、第2背びれと尻びれが著しく伸びて小金色を呈します。まぐろの中では、胸びれが長い方です。

生態

外洋の表層を群れで遊泳し、日本近海ではカツオなどと同様に季節的な南北の回遊を行います。好む水温は18-31℃で、マグロ属の中では、高水温に生息しています。

  • 漁獲法延縄、曳網、巻網、磯釣り、船釣り
  • 主な産地宮城(塩釜)、和歌山(那智勝浦)、宮崎(油津)、鹿児島(鹿児島)、沖縄(那覇)、海外(インド洋)、海外(太平洋)、海外(大西洋)

買う・食べる

時期

3月から6月

鮮度・品質の見分け方

・脂肪部分の白い線がまっすぐできれいにそろっているものほど上等
・赤身は透明感のある赤色。ほんまぐろやいんどまぐろほど赤味が強くありません
・切り口がなめらかで崩れがなく、つやがあるもの

味わい調理のポイント

・刺身…さっぱりした味わいで脂に臭みがほとんどないのでお茶漬けにも合います。
・汁物、鍋物…ぶつ切りの長ネギと合わせて、塩またはしょうゆでさっぱり仕立てるのがおすすめ。
・ソテー…マヨネーズなどコクのあるものと合わせると美味。イタリアンやエスニックな味付けとの相性もGOOD。

栄養のポイント

・タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質を豊富に含みます
・特に脂質には、血液中の中性脂肪を低下させ、血管拡張の機能を持つEPAや、脳の働きを活性させるDHAが、魚の中でも特に豊富です
・動脈硬化の予防や老化抑制の働きが注目されるミネラル、セレンが豊富。
・肝機能の働きを助けるアミノ酸、タウリンも豊富です。

おまけの知識

・漁師の間ではヒレのことを「ハタ」と呼びます。きわだ(キハダ)の語源は、体色つまり肌が黄色いから、という説と、黄色味が強いヒレを指すことからという説があり、どちらも納得ですね。

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