お魚図鑑
鯉 (コイ)
[標準和名]
コイ[地方名]
まごい、のごい[学名]
Cyprinus carpio[英名]
Common carp
- 目コイ
- 科コイ
- 属コイ
- サイズ全長60cm〜1m
淡水魚の中ではサイズが大きく、栄養も豊富な鯉は、海のない地域の食用魚として非常にポピュラーな存在でした。
江戸時代には地産事業として鯉の養殖を推奨した地域も多く、各地に鯉食文化が息づいています。
長野県佐久地方は鯉食文化で有名で、千曲川の清流で育てた質のよい鯉が生や加工品として出回ります。
外観
体は紡錘形で、2対の口ひげを持っています。体高は野生型の方が低くスマートで、喉の奥には臼歯状の大きな歯を備えています。
生態
湖や池沼、大きな河川の中・下流域から汽水域などの流れの緩やかな場所に生息しています。
買う・食べる
鮮度・品質の見分け方
・鯉は傷みが早いので、店頭に並ぶのは、まず下ろしたばかりの新鮮なものと考えてよいでしょう
・切り身は身に張りがあってみずみずしいもの
味わい調理のポイント
・和食ではうま煮や鯉こく、中華では丸揚げといった伝統レシピに沿って味わうのがおすすめ
栄養のポイント
・質のよいタンパク質の宝庫
・ビタミン、ミネラル、脂肪分とも豊富で、病後の養生や母乳の出をよくする滋養食としても注目されます
おまけの知識
ことわざ:鯉釣りは一日一寸
30cmもあるような野生の鯉を釣るには、10日も通わないと無理…転じてむずかしいこと、毎日の積み重ねが大事なことのたとえ