お魚図鑑
かたくちいわし (カタクチイワシ)
[標準和名]
カタクチイワシ[地方名]
しこ、せぐろ[学名]
Engraulis japonicus[英名]
Japanese Anchovy
- 目ニシン
- 科カタクチイワシ
- 属カタクチイワシ
- サイズ全長20cm
稚魚はしらす、ちりめんに、また成長したものは主に煮干しやめざしに加工されます。 「アンチョビ」とは、このかたくちいわしの英語。日本では地域により「ごまめ」、「たづくり」、「ひしこ」などの通称で呼ばれます。 魚醤の原料としても、うまみ成分が生かされます。
外観
下顎が上顎より短いため、口が頭の下面にあり、眼が頭部の前方に寄っています。
生態
日本の沿岸各地に分布し、天敵から身を守るために密集隊形を作って、沿岸から沖合いの表層に生息しています。
- 漁獲法船曳き網漁
- 主な産地千葉(銚子)、富山(氷見)、石川(七尾)、静岡(沼津)、三重(南島町)
買う・食べる
時期
2月から5月
鮮度・品質の見分け方
・身に張りがあって固い
・稚魚はつやと透明感がある
味わい調理のポイント
・生の稚魚は「生しらす」として出回ります。生のまま生しらす丼に。また、野菜などと合わせてかき揚げでも
・生の成魚は手で開いて刺身や酢〆で
栄養のポイント
・血液中の中性脂肪を低下させ、血管拡張の機能を持つEPAや、脳の働きを活性させるDHAが豊富
・細胞や神経の活性化を助けるビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富
おまけの知識
日本の三代魚醤「しょっつる」(秋田)、「いしる」(石川)、「いかなご醤油」(香川)のうち、「いしる」はかたくちいわしが主な原料。「しょっつる」にもハタハタと合わせて使われます。