やりいか (ヤリイカ)

外観

ひれは細長い菱形、胴体は細長く円錐形、眼が薄い膜で覆われている閉眼類（閉眼亜目とも称）に属しています。腕が短く弱く、触腕の吸盤は顕微鏡で見るほどに小さいです。通常は透明性の高い体色をしていますが、興奮時には茶褐色の色素を強くします。

生態

北海道以南、黄海全域と東シナ海東部海域に分布し、早春から産卵期に入り、各地の沿岸に集まってきます。アリューシャン低気圧の影響で増減したり、冬の水温が摂氏7度以下になると孵化率が下がって資源量が減少するなど、約10年周期で漁獲量（資源量、生物量）に変化

• 漁獲法釣り、底曳き網
• 主な産地北海道（松前）、青森（鰺ヶ沢）、宮城（石巻）

買う・食べる

時期

12月から3月

鮮度・品質の見分け方

・目が胴部分より外に突き出ていて、黒目が澄んで張りがあるものが新鮮
・身に張りがあって、表皮の色が鮮やかなもの

味わい調理のポイント

・するめいかよりも皮が簡単にむけるので、家庭で料理しやすいいかです
・新鮮なものは刺身がおすすめ
・するめいか同様、さまざまな料理に生かせます。

栄養のポイント

・低脂肪、低カロリーで良質なタンパク質の宝庫です
・肝機能の働きをアップされるといわれるタウリンを多く含みます。体内に蓄積されたコレステロールと結びつき、体外への排泄をうながす働きもあります
・プリン体が多いので、痛風治療中の場合は注意したほうがいいでしょう