お魚図鑑
紋甲いか (カミナリイカ)
[標準和名]
カミナリイカ[地方名]
こぶいか、まるいち[学名]
Sepia lycidas[英名]
Ocellated cuttlefish
- 目コウイカ
- 科コウイカ
- サイズ胴長20cm〜35cm
甲の幅が広く、特徴的な紋模様が見えることから、この名があります。また、和名の「カミナリイカ」は、雷の鳴る場所で多く獲れる、または、雷の鳴る季節に旬を迎えるイカというのが由来。
やわらかく美味ないかとして知られますが、近年は漁獲量が減り、アフリカなどから輸入される「ヨーロッパこういか」も「紋甲いか」の名で流通しています。
外観
背中に横縞だけでなく、眼のような斑紋があります。
生態
房総半島以南に生息しています。主に春から初夏にかけて、海底の沈木や海藻に卵を産みつけます。
- 漁獲法カゴ漁、刺し網漁
買う・食べる
鮮度・品質の見分け方
・身に張りがあり、表皮の色が濃く鮮やかなもの
・白い部分は透明感を感じさせ、つやかあるもの
味わい調理のポイント
・肉厚でやわらかいので、新鮮なものはぜひ刺身で
・しゃっきりした歯ごたえのある野菜と組み合わせる中華風炒め物もおすすめ
・大量に出すスミはコクがあり、「いかすみ」として使います
栄養のポイント
・低脂肪、低カロリーで良質なタンパク質の宝庫です
・肝機能の働きをアップされるといわれるタウリンを多く含みます。体内に蓄積されたコレステロールと結びつき、体外への排泄をうながす働きもあります
・プリン体が多いので、痛風治療中の場合は注意したほうがいいでしょう