お魚図鑑
さくらえび (サクラエビ)
[標準和名]
サクラエビ[学名]
Sergia lucens[英名]
Sakura shrimp
- 目エビ
- 科サクラエビ
- 属サクラエビ
- サイズ体長4cm
「海のルビー」ともいわれ、その名の通り桜色の美しい色合いと姿のえび。
生のさくらえびは、駿河湾周辺のほかでは手に入りにくく、冷凍された状態で店頭に並ぶのがほとんどです。
冷凍ものでも「生さくらえび」の名称で販売されます。
春の風物詩ともいえるシーズン限定の味覚です。
冷凍もののほか、釜揚げしたものも流通します。"
外観
体は左右に平たく透明ですが、体表に赤い色素を多く保持しているため、生体は透き通ったピンク色に見えます。実際の発光は観察されていませんが、161個の発光器を持っています。
生態
駿河湾及び近接の東京湾、相模灘、台湾東方沖に分布していますが、漁獲対象となっているのは駿河湾のみです。昼間は水深200〜300mの海中に群れをなして遊泳していますが、夜になると水深20〜50mまで浮上します。
- 漁獲法船曳き網漁
- 主な産地静岡(由比ヶ浜)
買う・食べる
時期
4月から5月
鮮度・品質の見分け方
旬の獲れたてを現地で急速冷凍したものは、冷凍状態のまま1カ月ほど保存できます。加工期日や賞味期限の表示をご確認ください
店頭では解凍が始まっておらず、しっかり冷凍されているものを求めましょう
味わい調理のポイント
・急速冷凍されたものは、自然解凍してそのまま刺身に
・解凍後、さっとゆでて三杯酢で
・かき揚げも贅沢な味わいに仕上がります。見た目もきれい
栄養のポイント
・良質なタンパク質のかたまりで、脂肪分ほとんどなし
・便秘への効能が知られるキチン質、瞳や肝機能に作用するタウリン、味覚に影響する亜鉛が豊富
・アレルギーのある人は注意を
おまけの知識
「さくらえび」は春の季語。漁獲シーズンと「さくら」の名から、春の風情を表す言葉となっています。
さくらえび潮の匂ひの黒目持つ(小出文子)