お魚図鑑
いなだ (イナダ)
[標準和名]
イナダ[学名]
Seriola quinqueradiata[英名]
Japanese amberjack
- 目スズキ
- 科アジ
- 属ブリ
- サイズ全長35〜60cm
成長過程のブリの呼び方で、20〜30cmのものを指し、主に関東で使われます。
関東では「いなだ」、関西で「はまち」というのが一般的でしたが、昨今では養殖ものを「はまち」、天然ものを「いなだ」と呼び分ける傾向もあります。
- 主な産地北海道(増毛)、青森(深浦)、新潟(佐渡)、富山(氷見)、石川(能登)、京都(舞鶴)、和歌山(宇久井)、鳥取(境港)、島根(浜田)、高知(室戸)、長崎(松浦)
買う・食べる
鮮度・品質の見分け方
・腹に張りがあり、体表の青味が輝いて美しいもの
・エラの内側が鮮やかな紅色
・切り身は表面につやがあり、色がしずんでいないもの
・血合いが鮮やかな紅色で黒ずみがない
味わい調理のポイント
・生で…刺身、寿司ネタで、昆布〆やカルパッチョも美味
・焼いて…塩焼き、照り焼き、香草焼きなど和洋に応用できます
・煮て…ブリ大根、ゴボウとの煮付けなど食物繊維の多いものと合わせればコレステロール値が下がります
栄養のポイント
・脂肪ののった時期ほど栄養価も高く、学習・記憶能力の向上や、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があるとされるEPA、DHAが豊富
・抗酸化作用のあるビタミンEが豊富
おまけの知識
いなだを漢字で書くと魚偏に「秋」。出回る時期を表します。
一方、成魚のぶりは魚偏に「師」。師走の頃においしくなるからといわれます。
どちらもわかりやすい字です