秋鮭のトマトソーススパゲティ
- 10
- October
2017
秋鮭は、生で店頭に並んでいることが多い、秋を感じさせる鮭です。淡泊な味わいなので、塩鮭のように焼くだけでなく料理に使うのに適しています。今回はフライパンで焼いた鮭をパスタのメーンの素材として使います。トマトソースとの相性は抜群です。身が軟らかいので食べやすくおいしいですね。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
サケの身の色が赤いのはなぜでしょうか?
- ①筋肉量が多いため
②日光を浴びているため
③甲殻類を食べているため
サケは世界中で食べられていますが、日本での消費量は世界の漁獲量の多くを占めるといわれているほどサケ好きの日本人。なかでも一番親しまれているのがシロザケです。シロザケは漁獲時期や成熟度によって呼び名が変わりますが、川で生まれたサケが海へと下り、大きく成長して秋に産卵のために再び生まれた川へと帰ってきたものを「秋鮭(秋味)」と呼びます。
サケは身の色が赤く見えるため、赤身の魚と思われがちですが、実は白身の魚に分類されています。身が赤く見えるのは、カロテノイド系色素のアスタキサンチンが含まれているためです。これは甲殻類などに多く含まれており、エビやカニの殻、鯛や金目鯛の表皮の赤色も同じものです。サケがエサとして甲殻類のプランクトンを食べることで、アスタキサンチンが蓄積され、身を赤くするというわけです。ということで、ととクイズの正解は③でした。
このアスタキサンチンは万病のもとになる活性酸素を除去し、免疫力を高めてくれます。また、血行を改善し、悪玉コレステロール酸化するのを防ぐ力も強力なので、心筋梗塞や脳卒中の予防にも効果的です。 さらにアスタキサンチンの飛びぬけた抗酸化力は体全体を若返らせ、目の疲れや、皮膚の老化も改善してくれます。
天然のサケは、高たんぱく・低脂肪でヘルシーな食材です。秋鮭のタンパク質は他の魚肉よりも消化・吸収が良いことで知られており、お子さんからご高齢の方まで、どなたにも最適な魚です。体によくて美味しい天然の秋鮭を、ぜひお召し上がりください。