秋鮭とリンゴのごまあえ
- 9
- September
2021
店頭に秋鮭が並ぶようになると、秋の気配を感じます。鍋やホイル焼きなどによく使われますが、今回はおかずやおつまみ、そしてお弁当の一品になる簡単な秋鮭のお惣菜をご紹介します。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
サケの呼び名は地方ごとに様々ありますが、アイヌ語ではサケのことをなんと呼ぶでしょうか?
- ①シイペ
②レプンカムイ
③イオ
今しか味わえない生の秋鮭切り身が並ぶ(魚信MIDORI長野店)
日本では一般的にサケといえば「シロザケ(白鮭)」を指します。シロザケは漁獲時期や成熟度によって呼び名が変わりますが、秋に産卵のために再び生まれた川へと戻ってきたものを「秋鮭」と呼びます。
日本系サケ(日本の河川から海洋に出たサケ)は海へ下った後、ベーリング海やアラスカ湾といった海の移動をくり返し、3回から5回の冬を経験します。そして、日本へはるばる戻ってくるそうです。これを母川回帰(ぼせんかいき)といいますが、全行程30,000キロメートルともいわれる長い旅路を経て、なぜ故郷の川に帰れるのか、そのメカニズムには未だ多くの謎が残されています。
サケは古来より日本全土で食されており、土地によって呼び名が異なります。新潟県村上地方では「魚の中の魚」という意味のイオと呼びます。また、アイヌ語では「シイペ」もしくは「カムイチェプ」と呼ぶそうです。シイペとは「本当の食料」、カムイチェプとは「神様の魚」を意味し、蝦夷の地でサケがいかに大切に扱われてきたかがよく分かります。ということで、ととクイズの正解は①でした。
サケの赤い色素成分「アスタキサンチン」には、ビタミンCの約6,000倍という強力な抗酸化作用があり、紫外線による肌のシワ形成を抑制する働きがあります。また眼精疲労の回復作用や筋肉疲労回復作用もあるといわれています。「秋鮭は秋に北海道などに帰ってくる国産のサケで秋味とも呼ばれます。焼き魚やフライ、鍋など様々な料理で楽しめます」と「魚信MIDORI長野店」の朝場さん。ぜひ今が旬の秋鮭をお召し上がりください。