ウナギと油揚げの卵丼
- 7
- July
2021
ウナギの季節がやってきました。
夏バテ予防、元気回復のためにも、この時期、ぜひ栄養豊富なウナギを食べたいですね。
今回は刻み油揚げを使って、ボリュームアップです。
季節の野菜もどんどん使いましょう。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
うなぎの蒲焼の「蒲」の由来は何でしょうか?
- ①蒲田(東京都の地名)
②植物の蒲(がま)
③座蒲団(ざぶとん)
国産のウナギの蒲焼が並ぶ(魚信MIDORI長野店)
今夏も土用の丑の日が近付き、うなぎが店頭に並ぶ時期となりました。土用の丑の日にうなぎを食べる慣習ができたのは江戸時代以降とされていますが、万葉集にも大伴家持が詠んだ「石麻呂に我れ物申す夏痩せによしといふものぞ鰻捕り食せ」(石麻呂に教えてあげた。夏痩せには鰻が良いというから、捕って食べた方が良い)という歌があることから、滋養強壮や、夏バテ防止のためにうなぎを食べる慣習が、千年以上も前からあったようです。
うなぎは生食ができないため、必ず火を通して調理する必要がありますが、調理方法として室町時代に初めて文献に登場したのが「蒲焼」です。当時の蒲焼は現代とはかなり異なり、ブツ切りにしたうなぎを串に刺して焼いただけのものでした。味付けも塩のみ、もしくは味噌か酢をつけて食べていたようです。このブツ切り串刺しの “元祖蒲焼”の形状が、植物の蒲(がま)の穂に似ていることから「がまやき」と呼ばれるようになり、のちに発音が変化して「かばやき」になったという説があります。ということで、ととクイズの正解は②「植物の蒲」でした。
うなぎはビタミンAが豊富で、皮膚や目の粘膜を健康に保ち、消化器系のがんを予防し、免疫力を高める働きなどが期待できます。また、ご飯を効率よくエネルギーに変えてくれるビタミンB1も豊富なので、うな重はスタミナ回復にも効果的。「夏のスタミナアップに欠かせないうなぎ。ビタミンも豊富で食欲減退も抑えられると言われています」と「魚信MIDORI長野店」の朝場さん。7月28日(水)の土用の丑の日は、うなぎを食べて暑い夏を乗り切りましょう!