カキのチャーハン
- 11
- November
2020
カキをおいしくいただくには、火の通し方に工夫が必要だと思っています。
加熱用の場合、ちゃんと火は通すけれど、通し過ぎないことが大切です。
今回のチャーハンもご飯と一緒に炒めるのでなく、カキの旨味をご飯に残しながら、別々に火を通します。
ちょっとしたことですが、おいしいチャーハンになります。
ぜひお試しくださいね。
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かつて疫病で国内のカキが全滅の危機に瀕した際に、宮城県産の種ガキの提供を受けて、カキ養殖業が救われた国は?
- ① イギリス
② フランス
③ スペイン
日本で食べられているおもなカキは「マガキ」と「イワガキ」で、マガキは冬が旬、イワガキは夏が旬です。日本で流通しているカキの大半は養殖のマガキで、広島県がカキの生産量全国第1位を誇ります。天然もののカキは漁獲量が限られているため流通量が少なく大変希少です。
カキは古来より重要な食用貝で、縄文時代の貝塚からカキの殻が発見されたことから、日本では縄文時代から天然のカキを食べていたと考えられています。一方、ナポレオンは1日に100個のカキを食べたと伝わるなど、ヨーロッパでも古くから愛されてきました。
フランスでは1967年に病気で養殖カキが全滅した際に、宮城県産の種ガキを新たに輸入。宮城種と呼ばれるこのカキは、病気に強く、水温が低くても成長が早いため、フランスでも普及し、現在ではフランス産カキの約90%は宮城県から持ち込まれた種ガキの子孫といわれています。ということで、ととクイズの正解は②でした。
「今年の広島県産カキは身がぷっくりしていておいしいです!」と「魚信MIDORI長野店」の朝場さん。店頭では殻を剥いてパックに入っている「生食用」と「加熱用」のカキが売られており、加熱調理にも「生食用」の方がよいと思われがちですが、「生食用」は殺菌、洗浄処理をしているため、加熱するなら「加熱用」の方がオススメです。「海のミルク」と称される栄養豊富なカキを、ぜひお召し上がりください。