秋鮭とサツマイモのグラタン
- 9
- September
2020
美しいサーモンピンクの秋鮭が店頭に並び始めると、いよいよ食欲の秋がやってくる、と毎年感じています。
秋鮭は生の鮭で、しかもあまりクセがないので、普通の塩鮭と違って、お料理をするのに適しています。
今回は洋風にグラタンに使います。ピンクと白の色合いも味も相性ぴったりです。
レンジで簡単ホワイトソースも知っていると便利です。ぜひ活用してくださいね。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
「サケ」の語源となった言葉は次のうちどれでしょうか
- ①裂ける
②酒気
③サクイベ、シャケンベ
今しか味わえない生の秋鮭の切り身が並ぶ(魚信MIDORI長野店)
日本では一般的にサケといえば「シロザケ(白鮭)」を指します。シロザケは漁獲時期や成熟度によって呼び名が変わりますが、秋に産卵のために再び生まれた川へと戻ってきたものを「秋鮭(秋味)」と呼びます。
サケは日本の川で生まれたのち海へと下り、アメリカやロシア近くの海まで行って大きくなり、3~4年後の産卵期の秋に卵を産むために再び自分の生まれた川に戻ってきて一生を終えます。これを母川回帰(ぼせんかいき)といいますが、なぜ遠い北の海から自分が生まれた川に戻ってこられるのか、そのメカニズムには未だ多くの謎が残されています。
サケの語源については、身が裂けやすいので「裂ける」が転じたという説や、サケの肉が酒に酔ったような赤い色をしているので「酒気(サカケ)」を略したという説、アイヌ語で「夏の食べ物」を意味する「サクイベ」や「シャケンベ」が転じたという説など諸説あります。ということで、ととクイズの正解は3つ全てでした。
サーモンピンクと言われるように、サケの肉の色が赤いのは、赤い色素(アスタキサンチン)が含まれているからで、エビ・カニの殻とサケ・マスの肉に多く含まれており、強い抗酸化力(万病のもとといわれる活性酸素を抑制する力)をもつ成分として注目されています。「9月~10月が天然の秋鮭の本格シーズンです。焼いても、煮ても、鍋にしてもおいしくお召し上がりいただけます。特に洋風メニューには最適です!」と「魚信MIDORI長野店」の清水さん。ぜひ様々な料理でお召し上がりください。