カツオの漬け丼
- 5
- May
2020
5月の代表的な魚といえば、カツオですよね。やはり旬のものはとてもおいしいと感じます。
今回は、白ゴマを使ったタレに、カツオの刺身かたたきを漬けて、そのまま食べても、丼にしても、さらにはお茶漬けにしても、なんて、カツオの漬けをいろいろ応用できるように考えました。
簡単にできるので、家族のお昼ご飯にパパッと作れて便利ですね。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
カツオの皮目を炙った「カツオのたたき」の起源は次のうちどれでしょうか?
- ①生食を禁止されたので焼くことにした
②刺身で食べるのに飽きてしまったので焼いてみた
③寄生虫を駆除するために焼いた
鮮魚専門店「魚信」(MIDORI長野店)の店頭の様子。刺身・たたきなどが並んでいます!
カツオは群れで海を移動する回遊魚で、春から初夏にかけて日本近海に北上してきたカツオは「初ガツオ」と言われ、脂は少なめですが旨みはたっぷりあり、鮮やかな赤身の美しさと、さっぱりとした味わいが好まれます。その後、秋頃に東北からUターンして南下するカツオは「戻りガツオ」と言われ、脂がたっぷり乗っていて濃厚な味わいです。
カツオは日本最古の文献「古事記」にも登場するほど、古くから食用とされてきました。生で食し始めたのは鎌倉時代以降ですが、江戸時代の土佐藩主が食中毒の防止を理由としてカツオの生食禁止令を出したところ、ある賢い漁師が、表面だけさっと焼いて、焼き魚と称して食べたらこれが妙に美味しかったところから、カツオのたたきが誕生したとされています。ということで、諸説ありますが、ととクイズの正解は①でした。
カツオは泳ぎ回っている回遊魚ですので、脂肪量もカロリーもそれほど多くありません。たんぱく質の量はマグロの赤身に匹敵するほど多く、貧血を予防する鉄や銅、肝機能の改善や血中コレステロール値を改善するタウリンも豊富です。また、二日酔いや皮膚炎の予防にも効果があるとされるナイアシンも多く含んでいます。
魚信MIDORI長野店の清水さんによると、「『女房を質に入れても食べたい』と言われる初ガツオの季節です。日本近海で獲れるので漁場が近く、鮮度が良い初ガツオは季節限定のおすすめです!」とのことですので、ぜひお召し上がりください。