マダイとアサリのアクアパッツア
- 4
- April
2020
門出の季節につきものなのが、マダイです。あっさりしていながらも、肉厚な身のおいしさは絶品です。
そして、今回はあえて、皮を付けて調理します。皮と身の間は何の食材においてもおいしい部分です。
皮も一緒に楽しみましょう。短時間にできるのに、豪華なもてなしの一品です。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
実際にある養殖マダイのブランドは次のうちどれでしょうか?
- ①鯛王
②みやび鯛
③伊~予柑真鯛
マダイは桜の時季に産卵期を迎え、脂がのって美味しいだけでなく、色合いも美しい桜色になることから、この時季のマダイは「桜鯛(さくらだい)」「花見鯛(はなみだい)」などと呼ばれて珍重されています。
古来より縁起のよい魚とされ、祭典の時などに神への献供物として使われてきたほか、華やかな赤色と「めでたい」との語呂合わせからお正月やお祝い事、お食い初めの時などにも欠かせない、日本人にとっては特別な魚といえます。体長1mを超えるものもありますが、一般に「目の下一尺」といわれ、30~40cm前後のものが最も美味しいとされています。
養殖も盛んに行われており、鹿児島県長島町の潮流に育まれた「鯛王」や、熊本県天草市の御所浦という離島で養殖されている「みやび鯛」、伊予柑粉末を混ぜた飼料で育てられた愛媛県産の「伊~予柑真鯛」など日本各地でブランド化され、その美味しさは天然マダイに匹敵するといわれるほどです。ということで、ととクイズの正解は3つ全てでした。
タイはたんぱく質が多く脂肪分が少ない白身魚で、たんぱく質の構成物質であるアミノ酸のうち旨味の強いイノシン酸を豊富に含んでいます。イノシン酸は死後の分解速度が遅いため長時間経過しても旨味成分が存分に残っており、これが「腐っても鯛」の由来とされています。ぜひたくさんお召し上がりいただきタイです。