キンメダイの煮付け、イタリアの漁師風
- 2
- February
2020
キンメダイの煮付けというと、しょうゆ、酒、みりんなどを使っての和風のものをイメージしますが、今回は豪快なイタリアンの煮付けにしました。キンメダイの皮の赤い色は意外にも加熱しても変わらないので、とてもおめでたい感じの料理ができます。
大きなフライパンで作ってパーティー料理にもなりますね。
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「キンメダイ」の名前の由来は次のうちどれでしょうか?
- ① 目が金色に光るから
② 金銭的価値が高いから
③ 泳いでいるときは体色が金色に輝くから
鮮やかな赤色の体色と、大きな目が特徴的な「キンメダイ」。かつては脂っこさが好まれず安価で、産地周辺でのみ食べられていた比較的ローカルな魚でした。ところが、流通の発達や脂志向の影響で、みるみる高級魚に。もっぱら煮つけや塩焼きにされていたものが、いまや刺身やしゃぶしゃぶ、カルパッチョと引っ張りだこです。
漢字で書くと「金目鯛」となりますが、その由来は目が金色に光るためです。ということで、ととクイズの正解は①でした。目が金色なのは、大きな目の奥にタペータムという反射層があり、そこが光を集めて金色に光るからです。薄暗い深海にすむキンメダイが、少ない光を集めて獲物を見つけやすいようになっています。
名前に「タイ」とついていますが、マダイやクロダイなどのタイ科の魚とは種類が異なります。しかし、地方によってはマダイの代わりに祝い事の魚として使われていたことから、タイの仲間ではない魚なのですが「キンメダイ」と呼ばれるようになりました。
ほかの白身魚に比べるとやや高カロリーではありますが、質の良いタンパク質と脂質を多く含み、特に、肌の健康に不可欠なタンパク質の一種であるコラーゲンと、DHAやEPAなどが豊富です。また、鮮やかな赤色はアスタキサンチンによるもので、緑黄色野菜や根菜類、柑橘系の果物、植物油などをプラスすれば、不足しているビタミン類が補え、栄養レベルがアップします。ぜひ様々な料理でお召し上がりください。