アジとアサリのアクアパッツア
- 6
- June
2019
アジを食べるとしたら、干物!それ以外どうやって食べたらいいの?という声をよく聞きます。フライかお刺身、3枚にして焼いてパスタに使う。そんなところでしょうか。
今回提案するのは、ものすごく簡単なのに、豪華なもてなし料理になる、アジのアクアパッツアです。ぜひ一度挑戦してみてください。
(クッキングコーディネーター・浜このみ)
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
次のうち「アジ科」の魚はどれでしょう?
- ①シマアジ
②ブリ
③カンパチ
アジは北海道から九州までの沿岸域で群れをつくります。そのため1年を通して漁獲されますが、産卵前の脂がよくのった春から夏にかけての、まさに今の時期が旬です。アジを漢字で書くと魚へんに「参」で「鯵」となるのは、「参」が旧暦の3月(現在の5月頃) を指し、アジの旬に由来するからだと言われています。
ちなみに、江戸時代中期の政治家で儒学者の新井白石は「東雅(とうが)」という語源辞典の中で、「鰺とは味なり、その味の美なるものをいう」と記しており、味の良さからアジという呼び名がついたとされています。
アジ科の魚は非常に数が多く、「シマアジ」「ブリ」「カンパチ」など100種類以上いますが、その中で一般的に「アジ」と呼ばれているのは「マアジ」や「マルアジ」です。ということで、ととクイズの正解は3つ全てでした。
アジは生活習慣病の予防に効果のある青魚の代表格です。たんぱく質の含有量は20%以上で、魚の中でもトップクラス。同じ青背魚のイワシやサバに比べて脂肪の量は3分の1以下なので、白身魚なみに高たんぱく・低脂肪・低カロリーな魚といえます。また、グリシン、アラニン、グルタミン酸などの旨み成分も多く含んでいます。
全体に丸みをおびていて、目に濁りがなく黒くすんでいるもの、体表が輝いていて、エラが鮮紅色のものが新鮮です。ぜひ様々な料理でアジわってみてください。