タイとシラスの手まり寿司
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- April
2019
4月は、それぞれの生活にいろいろと変化の出る月です。人が集まって祝い事の食事会をするときなど、手まり寿司は大変便利な一品です。
タイは特におめでたい魚。おめでたい席にぜひ使ってください。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
タイ(鯛)の名前の由来は次のうちどれでしょうか?
- ①平たい魚だから
②めでたい魚だから
③日本全国の周囲どの海でも周年とれる魚だから
南北に長い日本列島の様々な産地で水揚げされるマダイは通年出回っていますが、産卵期のマダイは桜の季節と重なり、また色合いも美しい桜色なことから「桜鯛(さくらだい)」と呼ばれ特に珍重されてきました。この時期のマダイは産卵のため沿岸部に近づくため年間で最も漁獲量が多くなります。
古来より縁起のよい魚とされ、祭典の時などに神への献供物として使われてきたほか、お正月やお祝い事、お食い初めの時などにも欠かせない、日本人にとっては特別な魚といえます。タイの名前の由来は諸説あり、平たい魚を意味する「平魚(たいらうお)」から名付けられたという説や、七福神の恵比寿様が釣るので「目出度い(めでたい)」から転じたとされる説。また、漢字で魚へんに周と書くのは日本全国の周囲どの海でも周年とれる魚だからと言われています。ということで、ととクイズの正解は3つ全てでした。
タイはたんぱく質が多く脂肪分が少ない白身魚で、たんぱく質の構成物質であるアミノ酸のうち旨味の強いイノシン酸を豊富に含んでいます。イノシン酸は死後の分解速度が遅いため、長時間経過しても旨味成分が存分に残っています。これが「腐っても鯛」のゆえんと言われています。また、エネルギー代謝を活発にする成分で、筋肉の持久力向上や疲労回復に効果があるといわれているクレアチンを多く含みますので、激しい運動をする人や筋肉をつけたい人におすすめです。おめでタイ席以外でも、ぜひたくさんお召し上がりいただきタイです。