丸干しイワシと豆腐のハンバーグ
- 2
- February
2017
長野県民にはなじみの深い、丸干しイワシ。今回は生のイワシでなく、丸干しイワシを使ってハンバーグを作ります。丸干しイワシの塩分を利用するので、味付けいらず。骨ごと食べられカルシウムもたっぷり。豆腐との組み合わせで、栄養も満点です。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
節分にはイワシを食べる風習がありますが、その理由として広く知られているものは次のうちどれでしょうか。
- ①豆とイワシは食べ合わせが良いため
②イワシを焼くと出る激しい煙と臭いで邪気を追い払うため
③栄養豊富なイワシを食べることで健康や無病を願うため
日本では「イワシ」といえば、「マイワシ」、「カタクチイワシ」、「ウルメイワシ」の3種類が漁獲されますが、その中で最も漁獲量が多いのが「マイワシ」で、一般的にイワシといえばマイワシを指します。そんなマイワシは、かつては日本の総漁獲量の3割を占めていたほどたくさん獲れていた魚で大衆魚の代表種でしたが、近年では漁獲量が激減し、季節によっては高級魚の仲間入りをすることもあります。
イワシは、「イワシ百匹、頭の薬」といわれるほど、栄養満点の魚です。脳細胞の成長を活性化させるDHAやEPAはもちろん、骨や歯を強化し、骨粗鬆症の予防に効果のあるカルシウム、健康な皮膚や髪、爪をつくるためのビタミンB2、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなどが豊富に含まれています。
イワシは漢字で魚へんに弱いと書くとおり、鮮度落ちの早い魚なので、新鮮なものを選び、その日のうちにお召し上がり下さい。目が澄んでいるもの、体側の黒い斑点が鮮明なもの、背中の青みが強く、全体に丸みがあるものをお選びください。また、獲れたてのマイワシを丸ごと塩漬けにし、天日で乾燥させた「丸干しイワシ」も、マイワシの風味そのままに、内臓の旨味・渋味・栄養価を一緒に味わうことが出来ておすすめです。
さて、最後にととクイズの正解ですが、節分に焼いたイワシを食べるのは、イワシを焼く時の煙と臭いで邪気(鬼)を追い払い、近づかなくするためだと言われており、正解は②となります。栄養満点のイワシ、ぜひ節分以外にもお召し上がりください。