数の子とかまぼこのサラダ風パスタ
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- January
2017
あけましておめでとうございます。本年も皆さまそれぞれにとってよい年になりますように。本年もよろしくお願いいたします。
さて、お節料理のなかでも特に大切にされている、基本となるのが「祝い肴」と呼ばれる3品です。黒豆、田作り、そして、数の子です。
数の子は子孫繁栄を願う縁起もので、財宝の意味も含まれます。
今回はそんな数の子をお節気分から少し離れて、パスタに使ってみました。
生野菜が食べたくなるこの時期、ぜひサラダ感覚で作ってみてください。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
カズノコは何を願う縁起物でしょうか
- ①長寿
②子孫繁栄
③出世
カズノコといえば縁起の良い食材として正月の食卓に欠かせないものですが、近年高い栄養機能性が注目されています。カズノコはニシンの卵ですが、そのカズノコにはニシンが生育するために必要な栄養成分が凝縮され、水分を除く82%がたんぱく質、14%が脂質からなっています。脂質の72%が体内で吸収されやすいリン脂質で構成されており、DHAやEPAも豊富に含みます。
DHAやEPAは青魚に多いというイメージがありますが、カズノコの含有率はサンマやマグロを上回ります。DHAやEPAは肥満や高脂血症の予防や改善だけでなく、血糖値の改善や記憶学習能力の向上にも効果があります。また、抗酸化物質のCo(コエンザイム)Q10やルテインも含み、老化予防や目の健康にも役立ちます。
魚卵というとコレステロールが多く含まれていると思われがちですが、カズノコに含まれるコレステロールは鶏卵の3分の2以下。他の魚卵と比べても少ないほうで、イクラの約半分です。また、プリン体もタラコの半分以下と極めて少ないため、痛風の心配をせずに安心して食べることが出来そうです。
さて、最後にととクイズの正解ですが、カズノコの粒の多さが②「子孫繁栄」を連想させることから、古くから縁起物として用いられ、おせち料理や結納などにも使われてきました。縁起が良いだけでなく、健康にも良いカズノコ。正月だけでなく、毎日の食生活にもぜひ取り入れてみて下さい。