マダイと野菜のレンジ蒸し
- 4
- April
2015
マダイはお祝いの席には欠かせない食材ですが、家庭で調理するのはちょっと敷居が高いと思われるかもしれません。でも、今回紹介する蒸し料理は、電子レンジで簡単に作ることができます。春の食材とマダイ本来のおいしさを一皿に盛り込んだもてなし料理です。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
七福神の恵比寿様が持っているタイの種類は何でしょう?
- ① クロダイ
② マダイ
③ アマダイ
名前に"タイ"とつく魚は「レンコダイ」「クロダイ」「アマダイ」など大変数が多く200種類以上もいると言われていますが、正真正銘のタイは、古来から海産物の王様とされている「マダイ」です。貫録ある姿形、鮮やかな色が、王様の名前にふさわしい魚です。マダイは、北海道から南の日本近海、東・南シナ海に分布しており、特に有名なのは瀬戸内海のものです。産卵期は3月~6月頃で、桜前線が日本列島を北上していくのと当時に旬を迎えます。この時期のメスはさらに美しい体色となり、その色と時期的なものから、別名「桜ダイ」と呼ばれ、卵の成熟に必要な脂肪分が肉にたまるので、最も美味しいと言われています。程良くのった脂と上品な甘み、身が締まっていて適度な歯ごたえが魅力です。タイの名前の由来は平らな魚、「たいらうお」を略してタイになった説や、恵比寿様が釣る魚だから「めでたい」魚で、それを略してタイといったなど諸説あります。ちなみにととクイズの正解は②マダイです。
マダイは低脂肪なわりにうまみ成分である良質なたんぱく質やビタミンB群、特にBCAA(分岐枝アミノ酸)が多く含まれており、疲労回復をサポートしてくれ、ダイエットにも効果があるそうです。
アラや骨からはおいしいダシが取れ、淡白な身の中に豊かな風味を秘め、生臭さやクセがないので、和洋を問わずどんな調理法とも相性抜群です。
新鮮なマダイの見分け方は、目がキラキラしており、アイシャドーが濃く、腰に張りがあり、尻尾が太めが良いそうです。切り身の場合は、身が透き通っており、濁っていないものがおススメです。