ブリのミニトマトソテー
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- April
2025
早くもスーパーの店頭には春食材が満載です。そんな中、天然ブリの切り身が目につきます。春にブリ?と不思議に思いましたが、何と「桜ブリ」と呼ばれる春に獲れる天然ブリだそうです。今後、マダイと並んで祝い事のメイン食材になる可能性があるかも?とひそかに期待しています。今回は天然ブリのあっさりとしたおいしさを生かすように、あえて油を使った、子どもにも喜んでもらえるようなレシピです。
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ブリといえば中南信地方を代表する年取り魚。旬を聞かれたら多くの人が「冬」と答えるのではないでしょうか。ところがここ数年、地球温暖化が影響しているのか、天然ブリが3月から4月にかけて全国各地で獲れるようになりました。
水揚げ量も冬より春の方が多く、水産業界では「天然ブリの旬は春」と言われるほどに変化しています。春の訪れを代表するニシンやメバルなどと同じく、数年後はブリも「春告げ魚」として当たり前になっているかもしれません。
長野市内には、冬は新潟、富山、福井などの日本海側で獲れたものが、春は産卵のために三重や高知などの太平洋側に南下してくるものが多く入荷します。身の色が桜の花びらのような淡いピンク色のため「桜ブリ」と呼ばれます。今年は特に大量に流通しており、桜をかたどったシールが貼られた刺し身や切り身のパックがズラリと並ぶ、華やかな魚売り場を目にする機会も増えるでしょう。
元々、ブリは出世魚として大切に食べられてきた魚。一般にはまだ春のブリになじみが薄いかもしれませんが、進学や入社など新たな門出の祝い事が多いこの季節にぴったりの食材と言えます。
天然魚ならではの程よい脂、さっぱり感が特長で、たくさん食べても飽きません。需要も価格も高くなる冬と比べ、春は少し安くなるのもうれしいところ。ハレの日はカルパッチョ、普段のおかずには定番の塩焼きや照り焼きなど、さまざまな料理にチャレンジしてください。もちろん、ととレシピもおススメ。ブリのうま味にさわやかなトマトの酸味が加わり、ニンニクのパンチも効いています。お魚嫌いのお子さんにもぜひ食べてほしい一皿です。
マルイチ産商 広報・サステナビリティ推進チーム