マイワシの白ワイン蒸し
- 2
- February
2025
3枚におろしたマイワシをくるくると巻いて、つまようじで留めるだけでとてもオシャレな一品になります。通年手に入るマイワシは、栄養的にもとてもすぐれているので、いろいろなレシピで手軽に食べたいですね。今回はお弁当のおかずや、ワイン蒸しだけにワインのおともにもぴったりのレシピです。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
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イワシを好んで食べたとされている歴史上の人物は次のうち誰でしょうか?
- ①聖徳太子
②紫式部
③卑弥呼
イワシは全国の沿岸から沖合にかけて広範囲に生息しており、日本で最も漁獲量が多い魚です。単にイワシと言っても、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシといった種類がありますが、一般的には特に漁獲量が多いマイワシをイワシと呼びます。
イワシは古くからよく食べられていましたが、平安朝時代にはその足の早さ(鮮度落ちの早さ)から卑しい魚とされていたそうです。そのため宮中ではイワシの名を避けて、その塩粕の色が紫黒くなることから「おむら(御紫)」と呼んでいたのだそう。才色兼備として名高い紫式部や和泉式部も大のイワシ好きで、人目を忍んで食べたといわれています。夫の留守中に食べていた紫式部は、帰宅した夫に「卑しきものを・・」となじられ、「日のもとにはやらせたまふ石清水まいらぬものはあらじとぞ思ふ」(日本ではやっている《いわし》水八幡宮に参らない人がいないように、こんなにおいしいイワシを食べない人などいませんよ)と和歌で返したと、『猿源氏草子』という書物に記されているのだそう。ということで、ととクイズの正解は②でした!
マイワシには小骨がたくさんありますが柔らかく丸ごと食べられるため、骨を丈夫にするカルシウムやその吸収を助けるビタミンDをとることができます。コレステロールを下げる働きのあるEPAや頭の回転を良くするDHAもたっぷり含み、その他にも多くの栄養素がバランスよく含まれているため、幅広い年代の方々に召し上がっていただきたいお魚です。「イワシは節分の時に食べる風習があります。特に冬のマイワシは脂質が高いので、いろいろな料理に合います」とマルイチ産商 長野支社 鮮魚課の深谷さん。ぜひ様々なお料理でお召し上がりください。