カツオのサラダちらし寿司
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- April
2024
お店に売っているそのままでいただくことが多い、カツオの刺身やたたき。
今回はほんのひと手間で初ガツオのさっぱりとした味わいを堪能できるレシピを紹介します。漬けにしたカツオにすりゴマを振り掛けて、こくをアップします。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
カツオの名前の由来は次の内どれでしょうか?
- ①身が堅い魚「堅魚(かたうお)」
②怒ると怖い魚「喝魚(かつうお)」
③縁起が良い魚「勝魚(かちうお)」
日本で漁獲されるカツオは、季節ごとに北太平洋から南太平洋を移動する回遊魚の一種です。春の季節、餌を求めて日本近海を黒潮に沿って北上するカツオは「初ガツオ」と呼ばれ、餌が少ない南の海で冬を過ごしているため、身が引き締まりさっぱりとした味わいが特徴です。その後初夏になっても北上を続け、餌が豊富な三陸沖で夏を過ごしたカツオは、秋になると産卵のために温かい海を目指して南下を始めます。このカツオは「戻りガツオ」と呼ばれ、脂がのっていて初ガツオとは異なる味わいを楽しむことができます。
カツオは、古事記や日本書紀「万葉集」にも登場するほど古くから食用にされてきた魚ですが、身質が柔らかく傷みやすい魚のため、生食されるようになったのは鎌倉時代以降であると記録されています。それ以前は、堅くなるまで干してから食用とされており、そのことから「カタウオ(堅魚)」と呼ばれるようになり、転じて「かつお(鰹)」と呼ばれるようになった、というのが通説です。ということで、ととクイズの正解は①でした!なお、その季節に初めてとれた魚や野菜などの「初物」は食べると寿命が延びると好まれ、中でも江戸時代には初ガツオが珍重され、江戸っ子は先を争って買い求めたそうです。
カツオは筋肉を作るために必要不可欠なたんぱく質を豊富に含むほか、たんぱく質の分解・合成を助け皮膚や粘膜の健康維持に働くビタミンB6や、骨を強化するビタミンDを多く含んでいます。「この時季には九州の宮崎・鹿児島などで初ガツオの水揚げが始まります。さっぱりとした味わいが特徴の旬の味をお楽しみください」とマルイチ産商 長野支社 鮮魚課の深谷さん。この機会にぜひお召し上がりください。