みそ仕立てのアンコウ鍋
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- January
2024
アンコウを自宅で食べるにはどうしたらいいのか?迷っている方も多いと思います。アンコウといえば、やはりアンコウ鍋。
今回は、あん肝をベースにしたみそ仕立てのつゆでアンコウ鍋を作ります。ダシを使わなくても絶品の鍋の素になります。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
アンコウは独特なさばき方をしますが、正しいさばき方は次の内どれでしょうか?
- ①吊るし切り
②居合切り
③行儀切り
市場で流通し始めたアンコウ
日本では食用として馴染みのあるアンコウ。アンコウは「キアンコウ」と「クツアンコウ」の2種に分けられますが、クツアンコウは漁獲量が少なく、一般的にアンコウといえば「キアンコウ」を指します。日本全国で水揚げされる魚ですが、冷たい海で生息するアンコウほど身が締まり、味も良くなる事から、北で水揚げされるものほど市場での評価が高くなる傾向にあります。
アンコウは食用部位がとても多い魚で、頭と骨以外は全て食べることができます。食用部位の身、肝(肝臓)、えら、皮、とも(ひれ)、ぬの(卵巣)、水袋(胃)はアンコウの7つ道具と呼ばれ、それぞれ違った味わいや食感を楽しめます。ちなみに、深海魚であるアンコウの皮はとてもヌルヌルしているうえに魚体が大きいため、まな板の上ではさばきづらく危険である事から、アンコウの体内に水を入れ、回転させながらさばく、「吊るし切り」という独特なさばき方をします。ということで、ととクイズの正解は①でした!
アンコウは栄養成分が豊富で、特に「海のフォアグラ」と称されるアンコウの肝には、粘膜や皮膚を強化し免疫力向上が期待できるビタミンAや、骨や歯の成長に関わりカルシウムの吸収を助けるビタミンDなどが豊富に含まれており、造血のビタミンと呼ばれるビタミンB12はあん肝一切れで1日の必要量を充分に摂ることができます。「このの時季、アンコウは水温の低下とともに身が締まり見た目と裏腹に繊細なおいしさです。特に産卵を控えるこの時期に大きくなる肝は絶品ですよ!」とマルイチ産商 長野支社 鮮魚課の深谷さん。この機会にぜひ、旬のおいしさをご堪能ください。