ブリの南蛮漬け
- 12
- December
2023
お年取り魚としても有名なブリは、この時期魚売り場でよく見かけます。
ブリ大根の他には塩焼きや照り焼き、刺身ならブリしゃぶと、食卓をにぎわせてくれます。今回は年末年始を考えて、少し日持ちするように「南蛮漬け」を紹介します。
野菜もたっぷりと食べられて、お節にも使えますね。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
ブリは成長段階に応じて呼び名が変わる「出世魚」ですが、そのうちの呼び名としてふさわしいものは次のうちどれでしょうか?
- ①ハマチ
②メジロ
③イナダ
ブリは暖かい海を好む回遊魚で、日本各地の沿岸に生息します。天然魚のイメージが強い魚ですが、近年は養殖技術の発達もあり、養殖ブリの出荷量は天然ブリの水揚げ量を上回っています。また、海外での日本食人気の高まりも相まって、輸出金額は直近15年間で、なんと約10倍にまで増加するなど、世界で大人気の魚のひとつです。
ブリは成長とともに名前が変わる出世魚の一つで、縁起が良い魚として古くから食べられてきたこともあって、その人気の高さから各地でさまざまな呼名があります。呼び名は大きく分けると、関東の「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」、関西の「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」の2種類があります。どの地域でも4年ほどをかけて全長70cmくらいに成長したものがブリと呼ばれます。ということで、ととクイズの正解は全部でした!ちなみに、ブリの名前は古い記録には見られず、「和名抄(平安時代に編纂された辞書)」に波里万知(ハリマチ)の名で出てくるのが最初で、ハリマチが詰まって室町期にハマチとなり、その頃にブリの名も現れたとの説もあります。
ブリはその縁起の良さから「年取り魚」として使用されるなど、日本の生活文化に欠かせない魚です。また、ブリは青魚の中でもトップクラスの栄養を誇り、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。「信州では年越しのごちそうにも使われるように、昔から珍重されてきました。今年は養殖ブリが比較的お安くお買い求めいただけますので、ぜひ縁起の良いブリをお召し上がりください」とマルイチ産商長野支社鮮魚課の深谷さん。脂が乗っておいしい今の時期、ぜひたくさんお召し上がりください。