ブリと長芋の磯辺焼き
- 12
- December
2022
ブリといえば、師走を感じる魚ですね。
今回はブリで、手軽なおつまみ、そして、お弁当にもぴったりのおかずを作ってみました。
ちょうど旬を迎えている「長芋」と一緒に磯辺焼きです。同時に旬を迎えるもの同士、相性抜群です。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
富山県で毎年行われる「ブリ分け神事」は何を祈って行われているでしょうか?
- ① 豊漁
② 無病息災
③ 商売繁盛
切り身や刺身用のブリが並ぶ(魚信MIDORI長野店)
出世魚として有名な「ブリ」は、成長するにしたがって関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと名前が変わり、縁起が良い魚として古くから食べられてきました。最近では、養殖技術が進み、夏でも美味しいブリが食べられるようになりましたが、天然物のブリは冬に最も脂がのって美味しくなり「寒ブリ」として年末年始のごちそうとして、お刺身やブリしゃぶ、ブリ大根などで楽しまれています。
そんなブリにまつわる神事で、富山県射水市で毎年1月1日に行われる「ブリ分け神事」というものがあります。ブリ分け神事は平安時代から続くとされる神事で、加茂神社の新年慶賀祭の中で行われます。地元の各地区からブリが奉納され、ブリを献納した地区を読み上げて、神前に報告していきます。この行事が終わると、氏子全戸にブリの切り身が配られ、それを食べることでその年の無病息災を祈願します。ちなみに、富山県では古くからブリ漁が盛んであるため、結婚したら嫁の嫁ぎ先にブリを贈るといった風習が残っているなど、現在でもブリにまつわる風習や神事が残っているのだそうです。ということで、ととクイズの正解は②でした!
出世魚のブリは縁起の良い魚として古くから「年取り魚」として使用されるなど、日本の生活文化に欠かせない魚です。また、ブリは青魚の中でもトップクラスの栄養を誇り、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。「信州では年越しのごちそうにも使われるように、昔から珍重されてきました。年越しはぜひ縁起の良いブリをお召し上がりください」と「魚信MIDORI長野店」の朝場さん。脂が乗っておいしい今の時期に、ぜひたくさんお召し上がりください。