カキたま
- 11
- November
2022
カキが店頭に並び始めると冬の訪れを感じます。カキはカキフライや鍋の材料として使われることが多いのですが、今回は卵と合わせて、カニ玉ならぬ、カキ玉を作りました。カキの旨味を卵が吸って、味わい深いカキ玉が完成です。さらに、味付けはお好み焼き風にソースとマヨネーズを使います。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
欧米には牡蠣の旬を示すことわざがありますが、それは次のうちどれでしょうか?
- ① 牡蠣が出れば、按摩(あんま)が引っ込む
② 牡蠣が赤くなると医者が青くなる
③ 牡蠣は「R」のつく月に食べよ
旬のマガキが並ぶ(魚信MIDORI長野店)
日本で食べられているおもな牡蠣は「マガキ」と「イワガキ」で、マガキは冬が旬、イワガキは夏が旬です。日本で流通している牡蠣の大半は養殖のマガキで、広島県がカキの生産量全国第1位を誇ります。
牡蠣は古来より重要な食用貝で、縄文時代の貝塚からカキの殻が発見されたことから、日本では縄文時代から天然のカキを食べていたと考えられています。また、ナポレオンは1日に100個の牡蠣を食べたと伝わるなど、日本だけでなく欧米でも古くから愛されてきました。さて、欧米には「牡蠣は「R」のつく月に食べよ」ということわざがあります。ここでいう「R」のつく月とは、それぞれの月を表す英単語に「R」が含まれている9月=SEPTEMBERから4月=APRILまでの8ヶ月のことを指し、この時期の牡蠣が食べごろという意味になります。もちろんこれには理由があり、1つは夏の産卵期を終えた牡蠣が、甘みのもとになるグリコーゲンを蓄え、冬になると濃厚な味わいが楽しめること。そしてもう1つは、海水温が高い季節と比べて、細菌やウイルスによる食中毒のリスクが低いことが関係しているようです。ということで、ととクイズの正解は③でした!
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるだけあって、栄養面でも非常にバランスがよく完全食品の1つとして知られています。成分は亜鉛、タウリン、グリコーゲン、ビタミンと非常に多くの栄養素が含まれています。美味しいだけではなく滋養強壮、肝機能強化、生活習慣病の予防などにも効果を発揮します。「11月に旬を迎え、ぷっくりと大きな身に成長してきます。定番のフライはもちろん寒くなるこの時期にお鍋に入れても美味しいです」と、魚信MIDORI長野店の朝場さん。ぜひ様々なお料理でお楽しみください。