秋鮭と野菜の煮物
- 9
- September
2022
秋鮭が店頭に並ぶと、夏の終わりを感じます。秋鮭はホイル焼きや鍋に入れるイメージが強いかもしれませんが、夏から秋に変わるこの季節に、夏野菜と一緒に煮物にしてみました。さすがに夏野菜。冷たくしてもおいしいのが特徴ですね。
残暑の煮物にぴったりです。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
鮭は次のうちどのお魚でしょうか?
- ①赤身魚
②青魚
③白身魚
日本では古くから親しまれて来た鮭。鮭とひと口に言っても、紅鮭や銀鮭など様々な名前で売られていますが、一般的に鮭といえば「白鮭」を指します。そんな白鮭の中でも、成長期を大海で過ごし、秋に産卵のため生まれた川へ戻ってきたものを「秋鮭」と呼びます。
日本の河川で生まれた白鮭は海洋に出た後、ベーリング海やアラスカ湾といった北の海を移動して成長し、3回から5回の冬を経験します。そして、産卵の準備が整うと故郷の川へはるばる戻って「秋鮭」となるのです。この行動を母川回帰(ぼせんかいき)といいますが、全行程30,000キロメートルともいわれる長い旅路を経て、なぜ故郷の川に帰れるのか、そのメカニズムには未だ多くの謎が残されています。
鮭は身の色がオレンジ色をしているため、赤身魚と思われがちですが、白身魚に分類されています。魚は、その身に含まれるミオグロビンという酸素を蓄えるタンパク質の含有量により「赤身」「白身」に区分されています。赤身魚の身が赤いのはミオグロビンによるものですが、鮭がオレンジ色なのは餌のプランクトンに含まれるアスタキサンチンという赤い色素によるものなのです。ということで、ととクイズの正解は③でした。
秋鮭が豊富に含むアスタキサンチンには、紫外線による肌のシワ形成を抑制する働きや、眼精疲労回復といった効果がありますので、紫外線や目の疲れなどにお悩みの方には是非お召し上がりいただきたいお魚です。「秋鮭は秋の味覚の代表ということで『秋味』とも呼ばれます。焼き魚やフライ、鍋など様々な料理で楽しめますよ」と魚信MIDORI長野店の朝場さん。ぜひ今が旬の秋鮭をお召し上がりください。