マダイの香草チーズフライ
- 4
- April
2022
春といえばマダイ!1年中ある魚ですが、なぜか、この時期に食べたい気持ちになります。今回はちょっとボリューミーにチーズを挟んで、香草の香りの効いたフライにしてみました。淡泊な味と絶妙にチーズがマッチして、タイのフライもなかなかの一品です。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
タイは漢字で魚へんに周と書きますが、その由来は次のうちどれでしょうか?
- ①1年中(周年)獲ることができるから
②日本近海で獲ることができるから
③幸せを周囲の人々に行き渡らせることができるから
マダイの切身や刺身が並ぶ(魚信MIDORI長野店)
マダイは日本近海で1年中漁獲されますが、特に春と秋がおいしい季節です。春のマダイは4月から6月頃の産卵に備えて栄養を蓄えているため、ほどよく脂がのっています。また、産卵期のマダイは、体色が桜色に変化することから「桜鯛」とも呼ばれ珍重されています。産卵後しばらくは脂が落ちてしまいますが、秋になると再び餌となる甲殻類をたくさん食べて身が太り、たっぷりと脂がのります。なお、甲殻類に含まれるアスタキサンチンの赤い色素が体色に現れるため、この季節のマダイは見頃を迎える紅葉に例えて「紅葉鯛」とも呼ばれています。
タイは漢字で魚へんに周と書きますが、その由来には諸説あります。例えば、日本の「周囲」の海で獲れることや、1年を通じて「周年」漁獲があることなどが挙げられます。他にも、「めでたい」の語呂合わせから古来より縁起の良い魚として祝膳に欠かせず、幸せを「周囲」の人々に行き渡らせることができる魚だから、という説もあります。ということで、ととクイズの正解は全部でした!
「脂がのり、とてもおいしい桜鯛の季節がやってきました。お祝い事が多くなるシーズンに、旬のマダイをぜひお召し上がりください!」と魚信MIDORI長野店の朝場さん。マダイは良質のたんぱく質やビタミンの他、うまみ成分のイノシン酸を豊富に含みます。様々なお料理で春の訪れをお楽しみください。