キンメダイのしゃぶしゃぶ風煮付け
- 2
- February
2022
鮮魚売り場でもキンメダイの赤い色には引き付けられますが、煮付けにしてもその赤い色はほとんど変わることがありません。とても美しく見栄えのするところが魅力です。さらに脂がのって美味しいのでぜひこの時期使いたいですね。
魚の煮付けが難しいと感じている方にも、火の通りがわかりやすいようにしゃぶしゃぶ風にしてあるので、簡単に作れます。
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キンメダイの赤い体色にはどのような利点があるでしょうか?
- ① 外敵から見つかりにくい
② 外敵を威嚇できる
③ 餌が寄ってくる
鮮やかな赤い体色と大きな目が特徴の「キンメダイ」。金色の目を持つことが名前の由来とされますが、目が金色に光るのは、薄暗い深海に生息するキンメダイが少ない光を集めて獲物を見つけやすいように、目の奥にあるタペータムという反射層を持つためです。ちなみに、名前に「タイ」とついているものの、マダイやクロダイなどのタイ科の魚とは種類が異なります。
キンメダイの赤い体色は海の中ではさぞ目立つように思われますが、実は生きている時はもっと淡い赤色なのだそうです。深海魚であるキンメダイが生息する水深200m~800mには、赤い光がほとんど届かず、光が反射できないため、キンメダイの赤い体色は真っ黒に見えます。よって外敵から見つかりにくく、生存に有利に働くとされています。ということで、ととクイズの正解は①でした。
キンメダイは目の色で新鮮かどうか見分けます。目の玉に透明感があり金色に輝くような目をして、落ち窪んでいないものは鮮度のよい証拠です。切り身で購入される場合は、皮と身の間の白い層が厚いほど脂がのっていておすすめです。「キンメダイは一年を通して脂がのっていますが、1月から2月は特に脂のりが良くなります。特に伊豆半島周辺で水揚げされたものは別格です。刺身はもちろん、煮つけや焼き物でもおいしいです」と魚信MIDORI長野店の朝場さん。この機会にぜひお召し上がりください。