洋風アンコウ鍋スープ
- 1
- January
2022
新年あけましておめでとうございます。
正月中は和食中心の食事になりがちですね。そんななか、ちょっと洋風の、しかも簡単な鍋スープを紹介します。
「アンコウ」ときくと、店で食べる食材と考える方も多いですよね。
今回は滋味豊かな「アンコウ」を家庭のスープ鍋にしたいと思います。トマトベースの洋風アンコウ鍋スープです。
お魚のうんちくやおいしい話で、お魚をもっと身近に!
アンコウは身以外にも食べられる部位がありますが、それはどこでしょうか?
- ①えら
②卵巣
③胃
旬のアンコウが並ぶ(魚信MIDORI長野店)
日本で食用とされるアンコウは、生息域によって異なりますが水深30mから500m程の砂泥底に潜み隠れるように生息しています。アンコウは素早く泳ぐことができないため海底の砂の中に隠れ、頭から生えている長い突起を出して揺らし、餌と間違えて寄ってきた生き物をガバッと丸のみにします。このことから英語では、釣りをする魚を意味する「Angler-fish(アングラーフィッシュ)」と呼ばれています。
アンコウは骨と頭以外は余すところなく食べられる魚です。食用部位の身、肝(肝臓)、えら、皮、とも(ひれ)、ぬの(卵巣)、水袋(胃)はアンコウの7つ道具と呼ばれ、それぞれ違った味わいや食感を楽しめます。ちなみに、オスは体が小さいため一般的に食用とされているのはメスのみです。ということで、ととクイズは3つとも正解です!
栄養成分も豊富で、特に「海のフォアグラ」と称されるアンコウの肝には、粘膜や皮膚を強化し免疫力向上が期待できるビタミンAや、骨や歯の成長に関わりカルシウムの吸収を助けるビタミンDなどが豊富に含まれており、造血のビタミンと呼ばれるビタミンB12はあん肝一切れで1日の必要量を充分に摂ることができます。
「冬場は水温の低下とともに身が締まり、見た目と裏腹に繊細なおいしさです。また、産卵前に大きくなる肝は絶品です」と「魚信MIDORI長野店」の朝場さん。この機会にぜひ、旬のおいしさをご堪能ください。