浜このみの簡単!おいしい!オシャレなブログ
浜このみプロフィール
浜このみ
クッキングコーディネーター
Konokonoキッチンスタジオ主宰
新聞社勤務をへてフリーライターに。
料理取材、料理本の編集、コラム等を手掛けるなど「食とメディア」のコーディネートを中心に仕事の場を広げる。
最新刊として「このみのベジめし」(信濃毎日新聞社)。その他著書多数。
「週刊まつもと」、「週刊いな」、「週刊いいだ」、「週刊さくだいら」「週刊すわ」「長野市民新聞」等でレシピを連載。
ブログは「簡単、おいしい、オシャレなブログ」(マルイチ産商ホームページ内)。「食育」、「地産地消」、「加工食品」、「農産物」、「絵本を食で読み解く」等をテーマに講演多数。
長野放送「土曜はこれダネッ!」レギュラー出演。他テレビ番組、CM等に出演。
清泉女学院短期大学公開講座&こども食堂をコーディネート。
塩尻市出身、長野市在住。
2011.02.07
ワイン会をプロデュース 幸せな食卓を演出
昨年から準備を進めてきた「簡単おしゃれな料理とワインをゆったり愉しむ会」が、2月4日、塩尻市の交流センター(えんぱーく)で開催されました。これは塩尻市のブランド推進室が中心になって、塩尻市にある8つのワイナリーと一緒に企画してきたものです。
ここで、私は料理やテーブルコーディネートをプロデュースさせていただきました。
ふだん提供しているレシピは家庭料理で、しかも単品で提案することが多いなか、コース料理というだけでも頭を悩ますところですが、ワインに合って、しかも塩尻産の食材をふんだんに使い、限られた調理器具やスペース、人手のなかで約50人分を作るという大変ハードルの高い命題が課せられました。
事前に(1月11日)記者発表で披露したのがこのコース料理です。
コンセプトは家庭でも気軽にワインを楽しんでいただくための、ワインに合った簡単おいしいオシャレなレシピです。
メニューは
①スティック野菜&3種のソース、チロルの森の石釜焼きパン
ピンチョス4種
②塩尻産卵を使った冷製茶碗蒸しイクラのせ
③塩尻産長芋と餅のデコボコピザ、唐辛子みそバージョン
④塩尻産トマトと黒毛和牛のビーフシチュー
⑤塩尻産リンゴのアップルクランブル
⑥ホットホットワイン
申し込みは105通あり、その中から抽選で選ばれた40人の方が参加してくださいました。
6割が塩尻市の方で遠くは須坂市からもおこしいただきました。
会場設営もすべて手作りです。
テーブルコーディネートは私のスタッフの柄澤千秋さんが担当してくました。
100円ショップで買った文房具とは思えない、見事に素敵な空間を演出してました。
まずはスティック野菜から...綺麗に切りそろえるのに、惣菜センターひわかさんの奥さんとスタッフの小林直美さんも大奮闘でした。
料理の実演もしました。
手元をカメラで写してスクリーンに...塩尻市ブランド推進室の手塚さんです。
今回の会が普通のワイン会と違うのは、ゆっくりとワインを飲みながら、ワイナリースタッフの方ともじっくりお話をしながらワインや食事を楽しんでいただくというものです。ですから、各テーブルにワイナリースタッフの方がついて、ワインのサービスのほかにもいろいろな仕事をしていただきました。
最初はちょっと硬い雰囲気だったワイン会。それもそうですよね。抽選で選ばれていますので、知り合い同士というわけにもいきません。ところがそれが、ワインとお料理(そうあればいいのですが...)の力のなせる技でしょうか?お帰りの頃には皆さん意気投合して楽しい雰囲気でお帰りいただけたと思います。
そんな光景を見るにつけ、私は映画「バベットの晩餐会」を思い出さずにはいられませんでした。
この映画は料理を仕事にすることに迷っていた私の背中をポン!と押してくれるような作品で、今でも私の支えとなっている映画の一つです。
そして、今回は多くの人が一致団結して取り組みました。
しかも初めての試み、初めてのイベントでしたので、みんなが素人なんです。
やればできるもの...。でも綱渡りのような1日で無事に終わったのは奇跡のように感じました。
塩尻から長野に帰る車中、一緒に働いてくれたスタッフ2人と「今日、初めてゆっくり座ったね」
と姥捨のサービスエリアでコーヒーで乾杯!でも3人とも笑顔というか疲労がピークに達していたせいか、笑いがとまらないようないい高揚感に満たされていました。
参加してくださった皆さん、そして、ワイナリーの皆さん、スタッフの皆さん本当にありがとうございました。