お魚をおいしく食べるコツ Konomi Hama's Fish recipes
File 049魚の肴 特急おつまみ
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身近な魚介類で手早く一品
お酒と一緒に味わう料理を「肴(さかな)」と呼ぶのは、「酒」の「菜(な)=おかず」を語源としているからだとか。
また、「肴」という字は「肉」を表す「月」と、交差させた刃物の象形が組み合わさったもの。もともとは切ったり刺したりして調理した肉を「肴」表現したようです。
いつしか「菜」も「肉」も「魚」もひっくるめて、酒の“あて”は「肴」と書くのが一般的になっていますが、今回は、その音にちなんで、「さかな(魚)」でつくる「肴」を紹介します。手早く作れて、居酒屋気分もちょっぴり味わえる簡単肴。さっそく今夜、いかがですか。 -
スモークサーモンを使ったあけぼの巻き
ほどよい塩気が効いていて、そのまま使えるうえに、彩りも美しいスモークサーモン。高級感もあるので、時間のないときだけでなく、急な来客時のオードブルにも役立ちます。
長さ4センチほどのスティック状に切り分けた大根、キュウリ、さっとゆでたゴボウといった、色味の異なる野菜をくるっと巻いて、端を爪楊枝かオードブル用のスティックで刺し、お皿に並べれば、おしゃれな一品に。マヨネーズやゆずこしょうを添えて、味のバラエティを楽しむのも一興です。 -
スモークサーモンの奉書巻き
「あけぼの巻き」とは逆に、スモークサーモンを“巻かれる”素材として使うのもおすすめ。
かつらむきにした大根を薄い塩水に浸けてしんなりさせ、巻き簀を使って棒状に切ったスモークサーモンを巻き、小口に切り分けて断面を見せて盛りつけます。
棒状に切ったキュウリをサーモンと重ねて一緒に巻けば、彩りもきれいですね。 -
鍋素材のすり身を応用
鍋シーズンの冬季は、白身魚、エビ、イワシ、魚介と野菜と合わせたものなど、さまざまなすり身を簡単に手に入れやすいですね。そのまま鍋で使うだけでなく、ちょっと工夫しておつまみに生かしてみましょう。
すり身に軽く塩・コショウ、みじん切りパセリを加えて練り、ちくわの穴に詰め込んで、ラップで巻いてレンジで約1〜2分。小口に切り分けて盛りつけます。
ししとうに詰めて、揚げるか、多めの油で炒めるのもおすすめ。
すり身自体が塩分を含んでいる場合もあるので、味はその都度調整を。 -
サケの磯辺揚げ
生ザケならしょうゆとみりんに浸けて下味を付けて、塩鮭ならそのまま、一口サイズの拍子切りにし、ノリで巻いて揚げます。
サケとノリの風味が、和にも洋にも合います。しょうゆ味と塩味で異なる風味を体感できるのも魅力です。手に入る素材次第で、いろいろバリエーションを楽しめますね。
サケはあまり大きく切らず、一口大程度にしておくのが、ノリの風味を損なわずに手早く仕上げるポイントです。 -
塩辛青じそ風味
瓶詰めや袋に小分けされた市販の塩辛。そのまま器に盛ってもいいのですが、ちょっと手を加えると、見た目も風味も料亭風に。
青じそを塩でよく揉み、汁をギュッとしぼってから細かいみじん切りにして、塩辛にあえます。分量は彩りを見ながらお好みで。小さめの器に小分けして、酒をひとふりしてからいただくと、塩辛の味わいが一段と奥深いものになりますよ。