お魚をおいしく食べるコツ Konomi Hama's Fish recipes

File 046冷凍のお魚を美味しく食べる方法

  • 活用しましょ!冷凍のお魚

    産地直送の旬の鮮魚はおいしい! そりゃそうです。でも、仕事の疲れが残っている時の晩ご飯の準備や、忙しい朝のお弁当作りに、鮮魚を一から調理するのはなかなか大変ですね。
    そんな時は無理せず、冷凍切り身を活用しませんか。手早く、簡単に作ることができてストレス知らず。ゴミも少なくて便利ですね。

  • 冷凍の方法が家庭とは大違い

    未解凍のまま販売されている切り身のお魚は、法律や規制によって基準が定められ、所定の品質管理のもとに店頭に並べられています。
    もちろんお店で鮮魚を冷凍するのではなく、漁船内や水揚げされた港内の加工場で、マイナス60℃などの超低温で急速冷凍されており、食品の細胞レベルで品質劣化が起こりにくい状態になっています。
    冷凍のままなら、家庭のフリーザーでも相当期間保管ができますが、いったん解凍したら1日か2日のうちに食べ切る予定で、調理しましょう。

  • 上手な解凍がおいしさの秘訣

    冷凍の際は急速冷凍でおいしさを保ちますが、解凍は違います。急速にやろうとして、凍ったままグリルで焼いたり、いきなり湯に放り込んだりすると、切り身から大量の水が溶け出し、うま味や栄養分も一緒に逃げて行ってしまいます。
    解凍は冷蔵庫内でゆっくりと時間をかけて。使う前の日の夜か当日の朝、フリーザーから冷蔵室へ移しましょう。調理する頃に芯がやや凍った半解凍状態となっているのが理想的です。冷蔵庫に解凍機能や解凍室を備えている場合があるので、確認してみるといいでしょう。

  • 急ぐ時は流水解凍

    早く料理に使いたい…そんな時は水を張ったボウルなどに入れ、水道の蛇口を開けて水を少量出し続けて20分程度さらす流水解凍をします。ただし、魚が直接水に当たらないように、ジッパー付きの防水の袋などに入れること。直接水に当てると、解凍時間は短くなるものの、うま味も栄養も水と一緒に流れてしまいます。

  • レンジ解凍

    食材別の解凍機能を搭載した電子レンジは素材の味や品質をそこなわず、ムラができないよう繊細な機能設定がなされています。取り扱い説明書に従って、上手に活用しましょう。

  • 室温でそのまま解凍

    日の当たらない涼しい場所に置いて、室温で自然解凍させることも可能です。この場合も、身が外気に当たって乾燥したり、ゴミやホコリで汚れたりしないよう、ラップする、袋に入れるといった配慮が必要です。
    また暑い季節は、解凍後、すぐに傷みが始まりますので十分に気をつけましょう。

  • 解凍を待たずに調理する手もあり

    解凍時間ももったいない…そんな場合は、凍ったまま、やや濃いめの調味液に漬け込んでしまいましょう。切り身魚の場合は、この方法がとても便利。味がしみこみながら自然に解凍していくので一石二鳥です。
    また、凍ったまま塩・こしょうなどで下味をつけ、衣をしっかりめにつけて、160℃ぐらいの低温(通常は170〜180℃くらい)で揚げるという方法もあります。衣がきつね色になるまでに、通常より時間がかかりますが、焦って箸などでいじるとくずれてしまうのでご注意。様子を見ながら、油の温度を上げていきましょう。

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