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お魚をおいしく食べるコツ

由来を知って、楽しく、おいしく

由来に関心、聞いて感心

photo普段、何げなく聞き流しているものの名前にも、案外感心するような由来が秘められているものです。
特に魚介類に関しては、「秋刀魚(さんま)」「鰆(さわら)」など、当てられた漢字が旬を表すなど、“意味深な”名前が多く、食卓や宴席での会話のネタに事欠きません。会話を楽しむのも、おいしく食べるコツのひとつ。今回は、魚介類の名前の楽しい由来を探ってみましょう。

さかな

photo魚類を「さかな」と呼ぶようになったのは、江戸時代以降というのが定説のようです。酒のあて(つまみ)を「肴(さかな)」と呼びますが、「さかな」は、元々こちらのほうを意味する言葉で、「酒菜」という字が当てられていたそうです。江戸時代頃から酒席のごちそうとして刺身や焼き魚など魚類が好まれるようになり、いつしか「肴=魚」となったとか。ちなみに長野県北信地方の一部地域で行われる伝統の盃ごと「北信流」では、盃を交わす際にうたわれる謡曲を「おさかな」と呼びます。酒とさかなの深い関係がうかがえる風習ですね。

さば

photo今月のレシピで取り上げたさばは、漢字では「鯖」、「青花魚」などと書きます。文字が示すとおり、背の青い魚の代表というわけで、昨今はヘルシーな魚のシンボル的な存在です。また一説には、歯が他の魚より小さいことから「小歯(さば)」と呼ばれていたのが、そのまま名前になったともいわれています。

いわし

photo漢字で「鰯」と書くいわしは、平安時代からその名が文献に登場する由緒正しい日本の魚です。が、その意味は、すぐ死んでしまったり傷みやすかったりする弱い魚という、まさに漢字の表記そのままで、「よわし」が変化したものと考えられています。とはいえ、いわしは、平安時代から食卓や酒のともに欠かせなかった身近な魚の代表格。漁獲量が減り続け、身近な存在ではなくなりつつあるのが寂しい昨今です。

縁起物 鯛・鰹・昆布

photo魚介類の名前と、縁起のよい言葉の語呂合わせが祝いの気分を盛り上げることから、おめでたい席に好まれる魚介類がいくつかあります。
「めでたい」→「鯛(タイ)」、「勝つ」→「鰹(かつお)」、「喜ぶ」→「昆布(こぶ)」などが、その代表。披露宴など祝いの膳や結納品のアイテムとして欠かせない存在です。
ちなみに鯛の語源は調和や均整を意味する「平(たいら)」、鰹の語源は「堅い魚(うお)」、そして昆布の語源はアイヌ語からというのが有力です。

験(げん)かつぎ 刺身・あたりめ

photo物事をうまくはこべるよう、「吉」を引き寄せる行為や言葉を大切にすることはよくありますね。江戸時代、刀で身を切ることに通じる「切り身」や、「すり減る」ことに通じる「するめ」という名前をあえて避け、切り身は「刺身」に、するめは「あたりめ」と言い換えたといわれています。魚介ではありませんが、「無し」に通じる梨を「アリの実」と呼ぶなど、ほかにも類例があり、言葉を大切にする日本の伝統の一端がしのばれます。