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お魚をおいしく食べるコツ

健康な食卓〜食べ物の陰・陽と魚介類〜

「陰」と「陽」の考え方

photo有形無形にかかわらず万物すべてが「陰」と「陽」の気で成り立っているというのが、中国の伝統的な考え方。食べ物も、もちろん例外ではなく、すべての食材が「陰」と「陽」に分類され、これをバランスよく取り入れることが健全な食生活につながると考えられています。

「陰」の食物、「陽」の食物

陰性の食べ物は身体を冷やしたり、緊張を緩めたりする働きを持つと考えられています。血管の滞りを緩和して血流をよくしたり、腸管を緩めて便通をよくするのも、この働きの一環です。
一方、陽性の食べ物は、その反対。身体を温めたり、身体の組織を引きしめ緊張させる働きを持つと考えられます。血管や腸管を締めるのも、この働きの一環。
これはあくまでも大まかな目安ですが、このように考えると、体質、体調、季節に応じて意識的に食べるものを選び分けることが、日々を健康に暮らすコツであることがわかりますね。

魚介類の陰陽とは?

photo作物は一般的に、暖かい地域でよく育つもの、背が高く成長するもの、色合いの青いもの・白いものが「陰」、寒い地域でよく育つもの、背が低かったり土の中で成長するもの、色合いの赤いもの・黒いものが「陽」と考えられます。
たとえば、ナスは陰性の野菜の代表、ニンジンは陽性の野菜の代表といった具合に、割とわかりやすいのですが、魚介類はどのように分類されるのでしょうか。
実は、魚介類はほとんどが陽性と考えられています。特に鯛、マグロ、鮭、かつお、アジ、イワシなど栄養価の高い魚は陽性の度合いが高いと考えられています。また同じ陽性でも、度合いが低いのはイカ、タコ、カキ、川魚、貝類など。そして海草類は陰陽のバランスが取れた中庸(※ちゅうよう)に分類されています。
※かたよらないでほどよいこと

組み合わせてヘルシー献立

photo陽のものばかり食べていると、身体は温まりますが、緊張も高まり、血液やリンパの流れが妨げられがち。精神的にも高ぶった状態が続く結果となります。
一方陰のものばかり食べていると、血液はサラサラ、便秘も解消に向かいそうですが、濃度は薄く、決して健康的な状態とはいえなくなります。また身体が冷え、活力が湧かないという弊害も。
陰と陽を組み合わせるのがヘルシーな献立の極意といえそうです。魚介の料理の場合は、陽性の高い魚と陰性の野菜を組み合わせたり、料理方法で中和したりしながら、バランスを整えるのがおすすめ。中医学に基づく薬膳料理でも、魚介類を使う献立は決して少なくありません。

陰陽のバランスがよい魚介料理の献立

●はまぐり・あさりのショウガ蒸し
耐熱皿に砂出ししたはまぐり・あさり(陽)の身を並べ、千切りのショウガ(陰)を散らして醤油ベースで薄味にしたダシ汁をかけ、レンジでチン。汁を多めにしてスープとしていただくのもおすすめです。

●白身魚のトマトソース
トマトは赤い野菜ですが陽ではなく陰の性質を持っています。白身魚(陽)と組み合わせることでバランスがよくなります。白身魚(切り身)の水気を拭き取り、トマト水煮缶で煮込んで塩・コショウするだけでおいしくできます。

●マグロ(かつお)のづけ丼たっぷり薬味和え
今月の簡単レシピで紹介している「づけかつおのミョウガあえ」の要領で、マグロまたはかつお(陽)のづけに、ミョウガ、大葉、わさび(いずれも陰)など薬味をたっぷりあえて丼ものに。

「冬に魚」は理にかなっている

photo寒い冬は、なるべく陽性のものを食べて身体を冷やさないようにすることが大切といわれています。魚介類をふんだんに使う鍋料理は、日本の冬の食卓の定番ですが、陰陽の考えからからしても、とても理にかなっているということができます。
もちろん偏りすぎは逆効果。陰の素材、陽の素材を意識的に組み合わせ、中庸の素材もほどよく摂る…大ざっぱでも意識することで、食卓はぐんとヘルシーなものになること、うけあいです。