魚を知ろう

ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
サンマといえば、塩焼き!がおいしいのですが、それだけでは飽きてしまいますよね。今回はサンマを使ってのもてなし料理を紹介します。
サンマと梅ご飯の相性も抜群の「サンマと梅の簡単棒ずし」です。ラップを使って簡単に梅ご飯を棒状にし、焼きサンマの間に挟むだけです。
見た目も豪華で、行楽弁当のメーンの一品にもなりますね。

 出張先の根室市花咲。午前4時、夜明け前の港に続々と船が入る。花咲港はサンマの水揚げ日本一を誇る道東の漁港だ。9月中旬に漁場となるロシア水域から、およそ40時間かけて戻ってくるサンマ船。漁師さん達にとっては、実に4日ぶりの陸(おか)だ。次第に辺り一帯が明るくなり、日の出とともに船内のタンクに満載されたサンマの水揚げが始まった。
 「俺が獲ったサンマ、食べるか?送るぞ。」水揚げを終えた午後、今朝お世話になった船頭さんが、声をかけてくれた。会ったばかりの信州人に、何という心意気!何という男っぷり!ぶっきらぼうだけど温かく、豪快なのにロマンチストな海の男が、私は大好きだ。「ありがたくご馳走になります!」と言って間もなくすると、船は再び漁に向かって花咲港を発った。
 数日後、宅配便で特大のサンマが届いた。「秋刀魚」という漢字が表すように、その形と青く光る色艶は、まさに美しい日本刀のよう。刺し身、ソテー、焼き、酢締め…等々。よし!今週はサンマ祭だ。
 御礼のため、帰港日を待ち船頭さんに連絡すると、携帯電話の呼び出し音に流れてきたのは、松山千春の「大空と大地の中で」。「生きることが辛いとか 苦しいだとか言う前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ」。
 「俺達は、命をかけてサンマを獲っているんだ。」 ― 花咲で会った人たちの台詞と顔が昭和の名曲と重なり、思わずクスっと笑ってしまいながらも、私の心はじんわりと熱を帯びた。