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ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
パエリアというと自宅で作るのは難しそうですが、手軽で豪華にフライパンで作れるパエリアを紹介します。エビを使うと見た目も豪華です。さらに有頭エビならば、頭の部分からいいだしが出て、大変おいしいパエリアが作れます。フライパンのまま食卓に!もてなし料理にぜひ作ってみてください。

 この夏、昭和6年生まれの作家三浦哲郎の「盆土産」を久しぶりに読み返した。岩手に暮らす主人公の少年が、生まれて初めてエビフライを食べるときの高揚感などを描いた物語で、私が中学生のとき、国語の教科書にも載っていた短編だ。
 「揚げたてのエビフライを口の中に入れると、しゃおっ、というような音を立てた。かむと、緻密な肉の中で前歯がかすかにきしむような、いい歯ごたえで、この辺りでくるみ味といっている、えもいわれないうまさが口の中に広がった。」(「盆土産」より)
 作家とほぼ同世代の母いわく「エビフライって、今の時代に例えたらフランス料理くらいオシャレで高価な食べ物だったのよ」。彼女が初めてエビフライを口にしたのが昭和30年代というので、この物語もその頃の時代設定なのか。いずれにしても、当時ほとんど出回っていなかったエビが高度経済成長と共に普及して、日本は一人あたりのエビ消費量が世界一とまで言われるようになったのだから、エビ市場の発展には改めて驚いてしまう。日本国内で流通しているエビの種類は、猿、蝉、牛、鬼、草履、団扇、白、ピンク、葡萄、牡丹など、今や100を超えるのだ。
 長生きのシンボルであるエビ料理を食卓で囲み、家族の健康・長寿を願おうと、昨年日本記念日協会は、9月の第3月曜日(敬老の日)を「海老の日」として認定した。
 「ご馳走といえばエビフライ」だったシニア世代に、「今オシャレなエビ料理はこれ!」と、豪華なパエリアで敬愛の気持ちを伝えたい。