魚を知ろう

ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
土用の丑の日は過ぎましたが、うなぎの栄養価を考えれば、夏バテ防止にぜひ取り入れたい食材です。うなぎというと、まず思い浮かぶのは、うな丼やうな重ですが、材料の一つとして料理に使うと、栄養、コストの両面で、身体にも家計にも優しい、さらにすぐれたものになると思います。
今回は豆腐や夏野菜と一緒に中華炒めです。ご飯のおかずだけでなくおつまみにもぴったりの栄養バランスのとれた一品です。

 「今年の夏のうなぎ商戦は、かなり熾烈になりそうだよ。」電話をかけた相手は、以前伊那で一緒に仕事をしていた先輩。転勤し、今は東京築地のオフィスで、うなぎチームを牽引している。今年の春、うなぎの動向について社内取材すると、やや重いトーンでこんな返事が返ってきた。
 日本人が食べるうなぎの量は、年間約11万t。この約半分が、「丑の日」に消費されると言われる。生育に約1年かかるうなぎを流通させるため、養鰻会社は例年秋口から稚魚を買い付けて、商品を作り始める。年明け以降、5年ぶりに稚魚が豊漁に転じたものの、今年の稚魚が「丑の日」に間に合うのか?価格はどうなるのか?など、業界は大混乱。うなぎをとりまく状況は年々厳しくなっていて、随分苦戦していると話してくれた。
 後日また電話取材すると、春以降うなぎチームのメンバーは、一大養殖地である愛知や静岡、鹿児島、中国の広東省を奔走し、必死にうなぎを手配、確保しているという。「丑の日」本番、長野市内の各店にズラリと並んだうなぎ。高い、安いの話もあるけれど、この一つ一つが彼らの苦労とプライドの証だと思うと感慨深く、今年の夏はたくさんうなぎを食べよう!と思った。
 取材のお礼も兼ね、「丑の日」のうな丼、そして翌日作った「うなぎと焼き豆腐の中華風炒め」の写真を添えて、「おいしいうなぎ、ありがとうございました。」と、先輩にメール。
 「今度こっちに来たら、築地でとびきりのうなぎをご馳走するよ。」などと、気の利いた返信は、まだない。今日もまた、うなぎの調達に忙しいからかな?先輩っ!