魚を知ろう

ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
ホタテの貝柱は、刺身でそのまま食べても、もちろんおいしいのですが、今回のようにちょっとひと手間かけると、豪華なおもてなし料理に変身します。キウイソースは、キウイのすりおろしをヨーグルトと混ぜるだけという簡単なもの。白いホタテに緑のソースがよくはえて、涼を感じる一皿になります。

 「ホタテのキウイソース」を知ったのは、浜このみ先生とまだ面識がなかった頃のこと。先生のレシピ本でメニューを知り、「こんな組み合わせもありなんだ!」と、発想の自由さに目からウロコだったことをよく覚えている。
 それまで私が思いつくホタテ料理といえば、刺身やカルパッチョあるいはバター焼きといった、いわゆる定番メニュー。固定観念を取り払う新しい一皿を、プロはどのように生み出すのか。メニューを知って5年後の今、思い切って先生に創作の裏側を尋ねた。
 「そもそも私、ホタテとエビが大好きなの!」開口一番、満面の笑みで答える先生。「ホタテは火を通した方が甘みが出て、断然おいしいでしょ?」先生のお薦めは、半生のミディアムレア。「バターソースもいいけど、写真にすると今一つ映えないし。ホタテに綺麗な緑色のソースを合わせたいなあと思ったんだよね。」聞けば先生は、キウイも大好物。ならばこれをソースにしてはと、あるときパッとひらめいたと言う。「だからこれ、実は私の大好きなものばかりが集まった一皿なのよ。」
 素材が持つ個性や秘めた魅力を信じ、その価値や可能性を無限に広げてくれる先生は、あらゆる食材にとって、絶対に嬉しい存在だ。
 ホタテも「まさか一生のうちでキウイと出会えるなんて!」と、新しい世界を知り喜んでいるに違いない。
 甘いホタテに爽やかなキウイソース。ホタテは「こうでねえと!」という頑固な思いから離れ、新しいコーディネートの妙を、この夏、軽やかに楽しみたい。