魚を知ろう

ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
ギョウザといえば、ひき肉とキャベツ(白菜)、ニラ…が定番ですが、今回は今が旬の「シラス」(釜揚げのもの)を使ってギョウザを作ります。一緒に入れるキャベツやニラも旬を迎える野菜。海のもの、畑のもの両方の旬をギョウザの皮で包みます。
野菜もたっぷりで、あっさりしているので、いくらでも食べられる後引くおいしさです。

 「春にお薦めの魚といえば、シラスかな。イワシの稚魚ね。うん、いいじゃねえっすか。今まさに旬だからねえ。」鮮魚課30年のベテラン、魚のことなら何でも教えてくれる師匠の台詞は、いつも気持ちがいい。今日は市場にどんな魚が入っているか、旬の魚は何か、私はいつも師匠を頼りに、魚のあれこれを学び、楽しんでいる。
 「春と秋しか出回らない生のシラスをさ、酢醤油で食べるのがうまいんだよ。」1年に2度、駿河湾などの太平洋沿岸で収穫されるシラスは、そのほとんどが水揚げ時に加熱処理・冷凍保存される。長野で生のシラスが販売されるのは、ほんの一時期。それも流通網が発達した今日だからこそできる贅沢だと言わんばかりに、師匠は生シラスのおいしさを強調した。
 「あ、でもさぁ、かき揚げもうまいな。」と、嬉しそうに語る師匠。その笑顔は、これまで師匠がいかに多くの魚料理を食べてきたのかを物語る。私の好奇心が、この日も大いにくすぐられた。
 会社からの帰り道、迷わずシラスを買った。あいにく生シラスがなかったため、釜揚げシラスを購入。ならば少し目先を変えてみようと、作ったのは餃子だ。キャベツとシラスの組み合わせは春らしく、カルシウムもたっぷりでヘルシー。さっぱりと地味ながら、また食べたくなるようなおいしさだった。
 この味、多分師匠は食べたことがないはず。ならば新しい味を弟子から伝え、恩返しならぬ味返しといきますか。驚く師匠の顔を想像しながら、翌日会社に持っていくことを決めた私は、再び台所で餃子を包み始めた。