魚を知ろう

ホームお魚を知ろう>浜このみの「旬のととレシピ」&とと女の「おいしいよ!」
 農業が盛んな長野では、昔から野菜や果物の食べ方はいろいろに工夫され、考えられてきました。
 ところが、魚となると焼くか煮るか刺身にするかと単調になりがち。流通が進んだ現代では、海なし県の長野でもおいしい魚を食べることができます。 魚の魅力と、ちょっと変わった魚料理の提案を旬の魚を題材にお届けします。
 初回はおめでたい席には欠かせないタイです。
 ぜいたくにお茶漬けにして食べてみましょう。

 春の魚といえば、魚の王様・タイ。日本でタイと名の付く魚は200種類といわれますが、一般的にタイというとマダイを指します。桜の花が咲くころに脂がのってくるマダイは「桜ダイ」「花見ダイ」とも呼ばれ、旬を迎えます。
 刺し身、ソテー、カルパッチョ。鯛(タイ)めしもいいですね。入学や結婚などのお祝いがある方には、是非タイのおかしら付きを。
 尾と頭が付いているから、尾頭(おかしら)付き。決して“御頭(おかしら)”ではありません。丸々一匹のタイは、「めでたい」のタイという語呂がいいのはもちろん、「はじめから終わりまで全うする」という意味が込められた縁起物です。
 私がこの春真っ先に食べたのは、マダイのお茶漬け。ツレのいない夜、思わず一人で食べてしまいました。まずはヅケのマダイでご飯を一口、二口。そのあとおもむろに焼きのりをのせ、あつあつのお茶を注いで三口、四口。上品なタイの風味と漬け汁のうま味を存分に感じながら、サラサラ、ふぅ〜、サラサラ…。
 途中から茶碗の中にマダイを少し残しておいたのは、もちろんおかわり用。ご飯とお茶を追加して深呼吸したら、二杯目はもう一気に!
 「あ〜、おいしかった…」と食べ終わった後もおいしい余韻に浸りながらボーっとしていると、全身の細胞一つ一つが喜んでいるような幸せな気分に…。マダイの力に完全ノックアウトとなりました。
 春は「花よりマダイ」。最近は、養殖ものもおいしく食べられます。